行ってきました
歌舞伎座「九月花形歌舞伎」
『陰陽師』
昨年8月の大ケガから復活された
「市川染五郎」氏が演出と、
陰陽師「安倍晴明」の主役を演じ、
「平将門」を演じる市川海老蔵氏、
「半沢直樹」では個性あふれる
キャラクターを演じた片岡愛之助氏
中村勘九郎・七之助兄弟に
尾上菊之助氏と、錚々たる面々
こんな豪華なキャスティング
行かない手はない
でもチケットは早々に売り切れ
でも大丈夫
チケットがなくても、当日券
『一幕見席』があるんですね
4:30から開演の舞台
2:00からチケット販売開始
でも2:00に並んでも間に合わない
何て言ったって人気の舞台
販売開始の1時間半前に歌舞伎座到着
しかしすでに長蛇の列が
「皆さんお早い
うわっ~ 座れるかな」
一幕見席は、「椅子席」96名、「立見」60名、
4時間の舞台をずっと立ち見はさすがに辛い
ちょうど私の後ろに、一人でいらっしゃった
シルバーカーを押したご高齢のご婦人が並んだ
このご婦人を立ち見させるワケにはいかない
「座れますかね~?」
不安で、係りの人2,3人に確認
「大丈夫ですよ」と言っていただいて一安心
「私が席を確保しますから、ゆっくりで大丈夫ですよ」
とご婦人にお声をかけると、にっこりと嬉しそうなお顔
歌舞伎がお好きで、お一人で一時間も電車に乗って
時々観にいらっしゃるそうで
そういう私は、実は先月生まれて初めて
子供の「社会科見学」のつもりで、家族で訪れたばかり
その時にすっかり歌舞伎の面白さに魅了されて、
今回は優しい主人の理解の元、子供の
面倒をお願いして、一人訪れたのでした
今までウン十年日本に生きてきて、
こんな世界に誇るべきに素晴らしい日本文化を
観ずにいたのかしら
いや、でも多分この年齢になったから、
この良さが分かるようになったのかも
日本人であることを誇らしく思う芸術です
今回の「陰陽師」も、何と妖艶な美しい世界
菊之助氏と七之助氏の女形の何と美しいこと
そして海老蔵氏の鬼気迫る演技
一番後ろの席にも関わらず、その凄まじい気迫が
ガンガンと伝わってくる名演技でした
この演技の裏には、小さい頃より
それこそ血のにじむ様な努力の
積み重ねがあったことでしょう
歌舞伎とは全く違う世界を生きていますが、
人を魅了するための修練と、
高いプロ意識を学びました
常に技術と人間性の向上を忘れずに
生きたいと、改めて思いました
ありがとう歌舞伎
来月も観に行くからね~