昔大好きだった彼の夢を見た。私は一人で神戸の街を歩きながら、彼と電話で話してた。「神戸はいいね、美味しそうなパン屋さんがいっぱいあって。ニューヨークにはこんなパン屋さんないんだよ」って。

いつの間にか、私のちょっと右前方に夫が歩いてた。と夢の中では思ってたけど、目が覚めて考えたら、全然知らない日本人の男性だった。夢の中でのその夫は、電話で話してる私を、機嫌悪そうにチラチラと振り返ってた。もう切らなくちゃと思いながら、大好きだった彼とずっとおしゃべりしてた。

野外ステージの観客席のような、長いベンチが沢山並んでるところに夫が座ったので、その後ろのベンチに私も座った。なぜか私の右横にママが座ってた。

電話で昔大好きだった彼に「今日キャベツのお味噌汁作ったんだ」って言ったら、隣でママが「へぇー、キャベツのお味噌汁作ったん? すごいねー」って言った。あの優しい笑顔でニコニコしながら私を見てた。

ピンクの薄いブラウスを着て、白いコットンの帽子を被ってた。どっちも私があげて、ママがお気に入りにしてくれてたやつだった。


ママに会いたい。
ママ、天国で幸せ?


でもどうしてあの昔大好きだった彼の夢を見たのかな。

肌が綺麗で色白で、天使みたいな男の子だった。でも最後に話した時には、すごい太って糖尿病になったと言ってた。

大丈夫かな。生きてるのかな。
ママと一緒に天国にいるんじゃないよね。