義母の命日を過ぎ、義父が、
さて、祭壇を片付けようか、、と。
わたしは、お正月もこのままでも~っと思っていたので、
そう伝えたら、
いや、これは片付けて、今年はお正月の掛け軸もかけんとなぁ、
と言う。
あぁ、そうか。 命日までの1年間が義父にとっての喪に服す期間だったんだなあ、っと思う。
自分の中で区切りを設ける。
人それぞれの、向き合い方がある。
祭壇を片付けるのとあわせて、
仏壇の大掃除をしていたら、
仏壇の奥に置かれた義母の写真の後ろに、義母の母の写真がそっと置かれてあった。
正面からはまったく見えないように置かれてあったので、気付かなかった。
義父が何を想って、義母の写真のうしろにおかあさんの写真を置いたのか、、、
写真を置く義父の姿を想像しながら、
その感情を感じる・・
義父は、ほとんどこころのうちを吐露しないし、
わたしも聴いたりしないし、
畳の上に置いた、薔薇のアレンジが、
気づいたら、祭壇の上に挙げられていたり、
そんな、ふっとした変化、在り方で、
義父の胸のうちを感じる。
祭壇を片付けて、広くなった仏間の風景に、
わたしの気持ちはほっとしているのを感じる。