【第1話 宿命の謎】
6年前ーー。
クロスターミナルの門の前。
女性「そう・・・、その時が来たのね。」
男性「あぁ・・・。済まない。俺は・・・」
女性「いいのよ。そんなの、私達はそういう運命・・・ううん。宿命なんだから。」
男性「・・・。」
男は申し訳なさそうな顔をしている。
女性「そんな顔しないで。私は大丈夫だから。じゃあ・・・」
男性「・・・ヨナ。」
女性「バイバイ。」
男性「ああ・・・。」
そう、俺たちは決まっていた。
宿命という呪縛からは逃れられない。
********************
人口わずか三百人の地区、ベイジア区。
17歳、レオ。
レオ「またこれかよ・・・」
朝食はパン一個と、牛乳。
19歳 ヨナ。
ヨナ「ワガママ言わないの。」
食料は朝晩、国が支給してくれる。
レオ「もう飽きたよ。毎朝パン、牛乳。夜は毎日豚汁とご飯。いい加減にして欲しいね。国もさ、支給するならもっと違う食べ物くれればいーのに。ホント、馬鹿にされてる気がするよ。」
ヨナ「仕方ないじゃない。どこのお家だってそうなんだから。そんなに文句があるなら、食べなきゃいいじゃない?はい、没収。私が食べるから。」
レオ「はぁ⁉︎何ひとの飯盗ってんだよ!返せ!おい!」
ヨナ「じゃあ、もう文句言わないで食べるって約束できる?今度文句言ったら、あなたの分は貰ってきてあげないから。自分でもらいに行きなさいよ。」
レオ「・・・分かったよ・・。文句言わない。約束する。」
レオはムスッとした表情でいう。
ヨナ「よし。いい子。じゃあ、いただきます。」
レオ「・・・いただきます。」
(必須。ここはこの世界のことと、ぞんびについて説明する。主人公が説明している感じで執筆)
食後
レオ「ごちそうさま。じゃあ、学校行ってくるよ。」
ヨナ「いってらっしゃい。気をつけるのよ。」
レオ「うん。いってきます。」
学校に行くレオ。
学校。
先生「では、今日の授業は、進路について希望取ります。」
レオ(進路・・・)
友達A「なぁ、レオ。将来何になりたいの?」
レオ「俺?俺は・・・別にないよ。」
友達A「えー。俺は将来、この世界を変える奇跡の開発が出来る科学者になる!ずっと憧れだったんだ!」
レオ「ふぅん・・・。お気楽でいいな。」
友達A「お気楽って・・・。ひでー言い方。案外、本気なのに。」
レオ「あっそう。というか、こんな世界でも夢を持てるってことが不思議でたまらないよ。いつ・・・いつ、この地区にゾンビが現れるか。ビクビクしてる。俺はそれに堪えるのに必死。臆病なのは、俺だけか?」
友達A「・・・・。たく・・・お前は前からネガティブだよな!少しは希望持て!な!」
レオ「お前がポジティブ過ぎるだけ」
友達A「そんなんだから、友達が俺しかいないんだろ?」
レオ「うるせーよ。」
友達A「にっしっしっ」
先生「書けましたか?」
友達A「で、結局今年も白紙?」
レオ「いや。」
友達A「ん?」
レオが書いたのは、「戦闘隊員」
友達A「おいおい、まじかよ。」
レオ「俺にはヨナしか家族がいないから。家族を守りたいだけ。その為には強くならなきゃいけない。だからこれにした。」
友達A「呼出食らうぞ?」
レオ「俺は至って本気だよ」
友達A「・・・・」
帰ろうとしたとき先生に呼び止められる。
先生「レオ。」
レオ「はい。」
先生「進路希望に書いてあった戦闘隊員の。あれ、本気なのか?」
レオ「はい。」
先生「止めといたほうが・・・」
レオ「もう決めたことなんで。」
先生「どうやって入隊するか、知ってんのか?」
レオ「知りません。でも、諦めません。」
先生「そうか・・・。お前がいうなら、止めても無駄か。」
レオ「よく分かってるじゃないですか。では、失礼します。」
先生「ああ。気をつけて帰れよ。」
軽く礼をした。
家。ガチャン。
レオ「ただいま。」
ヨナ「あら、おかえり。早かったわね。」
レオ「そ?いつも変わんないけど。腹減った。」
ヨナ「あ、はいはい。」
レオ「どーせまた豚汁だろ?たく・・・」
ヨナ「あー、約束破った。文句言わないんじゃなかった?」
レオ「うるせー」
ヨナ「もう。今日はね。豚汁じゃないわよ。魚釣れたから、今日は魚ね?」
レオ「魚って・・・海に行ったのか⁉︎ジェラ区ってことだろ⁉︎あそこ、ゾンビの生息地じゃねーか!何でそんな危ない真似・・・!」
ヨナ「貴方に美味しいもの食べて欲しくて。それに、私も食べたかったから。丁度2人分釣れたの!」
パシン!
ヨナを叩く。
ヨナ「え・・・?」
レオ「馬鹿な真似すんなよ!俺はそこまでしてくれなんて頼んでない!!二度とこんなことすんじゃねー!」
飛び出していってしまう。
ヨナ「あ、レオ!!」
外
レオ「くそっ!」
一方、クロスターミナル。
隊員A「総隊長!緊急事態です!ゾンビの進行が今、ベイジア区に進行中の模様です!どうしますか?」
総隊長 ウラヌス
ウラヌス「すぐに避難要請を出せ。そして、各隊の隊長三名と、隊員を4名ずつ連れて行くこと。いいな。」
隊員A「はっ!」
ウラヌス「次の進行はベイジア区・・・。
くそっ」
夜、仕方なく家に帰る。
すると放送が流れる。
レオ「・・・?」
『皆様に申し上げます。緊急事態が発生しました!ゾンビの進行がベイジア区に進撃中!直ちに避難して下さい!繰り返します・・・』
ガチャ!ドアを開ける。
レオ「ヨナ!」
ヨナ「あ、良かった!レオ、放送聞いたわよね!港に向かうから、荷物を持って車に乗って!」
レオ「分かった!(くそっ!進行って・・・どの辺りまでなんだ!)」
ヨナ「準備出来た?」
レオ「ああ!」
車で移動する。
ヨナ「ここまではまだ来てないみたいね。」
レオ「そうだな。」
ヨナ「・・・大丈夫。私があなたを守るから。」
レオ「ヨナ・・・。その・・・さっきは、強く叩たいたりしてごめん。ヨナが俺のためにしてくれたのに・・・」
ヨナ「あら、どうしたの?珍しいわね。貴方が謝るなんて。良いわよ。レオも私のこと心配してくれたんでしょ?ちゃんとわかってるから」
レオ「ヨナ・・・」
港に到着。
ヨナ「凄い人・・・」
レオ「あの、乗れる船はありますか?」
男性A「船かい?だったら、君達も早く列に並んだ方がいい。乗れるか乗れないか、早いもん勝ちだからね。」
レオ「そうですか。分かりました。有難うございます。行こ」
ヨナ「そうね。」
レオ「くそっ。並ぶって言っても、人が多すぎて並び方が分かんねー」
ヨナ「あの・・・1番後ろはどこですか?」
男「は?お前正気か?ちゃんと並べば乗れるとでも思ってんのか?よく考えろ。船が10台しかねーのに全員乗れると思うか?こーゆーのはな、横入りしてナンボなんだよ!」
ヨナ「・・・」
レオ「ヨナ。こいつの言う通りだ。俺らも先頭に・・・って、おい!」
ヨナ「大丈夫ですか?」
老人「あぁ・・・すまないねぇ、親切に」
レオ「おい、放っておけって!早くしねーと乗れなくなるぞ!」
ヨナ「貴方は先にいきなさい。私はそこまでして船に乗りたくないわ。」
レオ「ヨナ!・・・ッ。くそっ!どーなってもしらねーからな!」
レオは先頭になり、船へと乗ろうとした瞬間
男「おい・・・あれ・・・」
ゾンビの群れが来る。
レオはゾクッとなった。身体中震えた。
レオ「ヨナーーー!」
ヨナは大丈夫という顔でこちらを向いた。
そしてヨナはせめて来るゾンビの方に向かった。
レオ「おい!何してんだ!ヨナ!」
ヨナ「早く船へ乗ってくだい!!時間をかせぎます!出来るだけ多くの人が乗れるように!」
レオ「ヨナ!」
ヨナ「降りて来ちゃダメ!乗りなさい!!私は貴方をずっと騙してた!私は貴方を!だから、あなたは降りて来ちゃダメ!!」
レオ「ど・・・どーゆーことだよ!ヨナ!騙してたってなんだよ!おい!!」
ヨナ「さよなら・・・」
物凄い勢いで走り、まるで瞬間移動するような速さで戦い続ける。
男「い・・・今のうちに!!」
レオは人ごみで押されてヨナのところに行こうとしても行けない。
すると、レオは、3メートルあるであろう階段から降りる。
レオ「いってぇ・・。ヨナ!!!」
「5台目、出航!」
ういーん。
男「くっそぉぉぉ!俺らは終わりだ・・・!終わりだ・・・!」
と、騒ぐ人々。
何故なら、残りの船を出しても、ゾンビが迫ってきたから、意味がない。
レオ「ヨナ!!!」
戦うヨナの腕を掴んで走る
ヨナ「レオ!!」
レオ「行くぞ!!」
ヨナ「行くって言っても・・・!船が出てないんでしょ!?」
レオ「うるせー!泳いででも逃げる!!ヨナがいないと俺は何にもできないこと、お前は知ってんだろ⁉︎」
ヨナ「でも・・・私は貴方を!」
レオ「例え俺を騙していたとしても、俺は構わない!!ヨナさえ居てくれれば!」
ヨナ「レオ・・・」
人々がゾンビになってしまう。
どんどん数が増える。
レオとヨナは、船を固定するロープで登り、船へ乗るが、船にまで何人かのゾンビが入ってきてしまう。
レオ「くそ!もう残ってるのは俺たちだけかよ!」
ヨナとレオは、船へ登ってくるゾンビを追い払う。すると、レオはミスをし、ゾンビに腕を掴まれてしまうが、ヨナが守り、代わりにヨナが蹴った足を掴まれて引きずられてしまう。
ヨナ「や・・・!」
レオ「ヨナ!!」
ヨナの手を掴もうとするレオもゾンビが飲み込まれてしまった。
レオ「ヨナァァァァァア!ぐ・・・!」
隊長A「これは・・・。」
隊員「確認したところ、5台しか、移動できなかったそうです。恐らく・・・ここには、もう犠牲者しかいないでしょう」
隊長A「・・・もうすこし早ければ」
隊員「隊長のせいではありません。悪いのは・・・。ん?隊長。あそこ、見てください。」
隊長A「⁉︎生存者か・・・⁉︎救出にいくぞ!」
がしっ。
隊長A「!・・・総隊長!」
ウラヌス「救出は無用だ。」
隊長A「え⁉︎いや、しかし・・・!」
ウラヌス「上からの命令だ。従え。」
隊長A「ですが・・・っ」
レオ「ヨナを・・・ヨナを・・・!うわぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
物凄い勢いで戦っていく。
ものすごく強い。
隊長A「な・・・!総隊長!あの者は一体・・・!」
ウラヌス「実験、成功だ。」
隊長A「は・・・?」
ウラヌスが一気に刀でゾンビを振り払って無意識で戦ってるレオにも腹パンをする。
ウラヌスはまた凄い勢いでこちらの船まで戻ってきた。
ウラヌス「連れて帰る」
隊長A「あ・・・はい。」