【第5話/偽りの真意】
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裁判最終日
裁判長「では、これより、被告人に判決を言い渡す。被告人、ジャックは・・・・」
みんな緊張が走る。
裁判長「無罪。」
無罪派「・・・。うおおおおお!」
ハウル「やったな!ジャック!」
ジャック「あ、ああっ」
裁判長「しかし。」
アンナ「?」
裁判長「規則を破ったことには変わりはない。なので、罰として一週間自宅謹慎にする。もし、それさえも破った場合、有罪となり、懲役5年とする。」
ハウル「良かったな!刑罰軽くすんで!」
ジャック「別に。」
アンナ「素直じゃないのね」
ジャック「うるせぇ、馬鹿女」
アンナ「なによ、その言い方。一応心配してやったんだからお礼くらい言いなさいよ」
ジャック「頼んでねぇ」
アンナ「あーっそ。じゃあもういいわ!裁判長!こいつ、牢屋にぶち込んで下さい!」
ジャック「ぴーぴーうるせぇな!くそ女!」
アンナ「くそ女ぁ?ろくでなし男に言われたくないわよ!みんなに迷惑と心配かけるろくでなしなんかに!」
ジャック「すいません、もう終わりですよね。とりあえず、ここから出たいんですけど」
アンナ「逃げるつもり⁉︎」
ジャック「うるせーな。あとで文句聞いてやっから」
アンナ「・・・・・ッ」
ハウル「だってさ。いーもんだねぇ。夫婦喧嘩も」
アンナ「は、はぁ⁉︎誰があんな奴と!勘違いしないでよね!」
ハウル「はいはい。あ、先輩。ちょっと頼みたいことがあるんですけど・・・・」
先輩A「ん?なんだ?」
次の日
警備隊「ジャック。出所だ。」
ジャック「ん」
玄関の前でハウルたちが待っていた。
ジャック「よぅ」
ハウル「おかえり」
アンナ「おかえりなさい」
ジャック「ん」
ハウル「ほら、行くぞ!お前にみせたいものがある」
ジャック「?なんだよ」
第五寮室の庭
ジャック「おい、なんだよ、ハウル。」
ハウル「まあ待てって。来ていいぞー」
ジャック「な・・・ッ!あ、姉貴⁉︎なんで・・・」
姉貴「この子の先輩が知らせてくれたの。
貴方は軽い刑罰で済んだし、逃げ出した私を捕まえる気はないから戻ってきなって」
ハウル「礼なら先輩達にいいな。」
アンナ「ハウルにもいいなさい。ハウルが先輩に頼まなければ一生会えなかったのよ」
ハウル「いやいや。俺は何もしてないよ。徹夜で探したのは先輩の方だ」
ジャック「チッ。頼んでねぇし。」
ジャックの表情は分かりにくいがどこか嬉しそうだった。
ジャック「姉貴はこれからどうするんだよ」
姉貴「私は騎士になる。訓練生から始めるわ」
ジャック「じゃあ、俺は先輩ってことだな」
姉貴「調子に乗らないの。」
ジャック「ケッ」
ハウル「あ!先輩が出所祝いしてくれるらしいぜ!ほら、早く行くぞ!」
魔宮
ジョゼフ「エルミス様。ご報告があります。新人騎士ジャックは無事出所しました」
エルミス「そうか。ご苦労だったな。下がっていいぞ。」
ジョゼフ「はっ」
がちゃん。
水晶玉にハウルがうっている。
エルミス「偽りの真意・・・か。残念だ。」
夜 バルコニーで夜の景色を眺めるハウル。
一週間後の朝。
ジョゼフ「ハウル、アンナ、ジャックに集まって貰った理由は一つ。お前らに初の遠征任務を要請する。」
アンナ「騎士団長。遠征任務って四年生が行う任務ですよね。」
ジョゼフ「ああ。だが、お前らは過去騎士の中で最も優秀であり、逸材だ。まあ、特別遠征任務、というべきか。」