ANGEL武装戦略研究所

ANGEL武装戦略研究所

謎の組織「ANGEL」に所属する人工知能(EVE)を持った AUV(イルカ型の無人潜水艇)「LUMINA」、UAV(アルバトロス型無人航空機)「OKITA]、UGV(小鹿型アンデロイド)CERVU と心優しい少年たちが世界の危機に挑む戦いと冒険の物語。

国会議事堂

生成画像 by ChatGPT(OpenAI)

 冬の冷たい陽光が、国会議事堂の赤絨毯の上にまっすぐ差し込んでいた。
 重厚な議場の空気は、いつもよりわずかに張りつめている。
 衆議院議長が、静かに木槌を打った。
「――これより、警備業法第2条第5項創設に関する法案を審議いたします。」
 場内がわずかにざわめく。
「現行法では、警備業法第2条第1項から第4項、すなわち1号警備から4号警備までが規定されております。本法案は、テロの早期発見、領海への不審船侵入、領土への不法外国人の侵入を未然に防止する目的で、新たに第5項を設けるものであります。」
 与党席の一角から、落ち着いた声が響いた。
「本法案の趣旨は、警察や自衛隊が“事件”として対処する以前の段階――まだ刑事事件にも至らない、しかし明らかに国家安全に関わる兆候を早期に把握し、速やかに通報する。そのための法的根拠を整備するものであります。」
 スクリーンに資料が映し出される。
 海図、衛星写真、過去の新聞記事。
「過去、セクリア帝国による民間人拉致事件がありました。重要人物の暗殺未遂もありました。さらに最近では、沖ノ鳥島周辺において、民間漁船を装った民兵による襲撃事案が発生しています。」
 場内の空気がさらに重くなる。
「これらは、いずれも“事件化”した後に動くしかありませんでした。しかし――その前段階で、異常な動きを継続的に監視し、兆候を掴み、通報する体制があればどうだったでしょうか。」
 野党席からすぐに声が上がる。
「警察や海上保安庁で十分ではないのか?」 ざわめきが広がる。
「国家権力を民間に拡張することにならないのか。実質的な準軍事組織の創設ではないのか。」 議長が制する。「ご静粛に!」
 与党側の議員がゆっくり立ち上がった。
「誤解があります。本法案は、新たな軍隊を創設するものではありません。武装も、強制力も持ちません。」「対象は“危害が発生する前”。民事的段階、グレーゾーン事案です。例えば―― 人気の無い海岸にいる不審な人影、港湾近くを繰り返し周回する正体不明の小型船。 海底ケーブル付近で停船を繰り返すタンカー、重要施設周辺を不自然に撮影し続ける無人機。」
 議場が静まり返る。「警察は“違法行為”が確認されなければ動けない。自衛隊は“武力攻撃”がなければ出動できない。その隙間を埋める監視と通報の制度です。」
 野党席のベテラン議員が腕を組む。「だが、それは民間による監視社会を生むのではないか。」 再び与党席から答えが返る。
「対象は限定的に規定します。国家安全保障に関わる特定区域、特定行為のみ。個人の日常生活を監視するものではありません。」
 しばし沈黙。傍聴席の一角で、白鳥博士は静かに目を閉じる。 その隣には、少年シンの姿。「これで……少しは早く気づけるようになるのかな。」 シンの小さな声。 博士は頷いた。「国家は、戦うだけでは守れない。気づく力が必要なのだよ。」 再び木槌が打たれる。「質疑を続行します。」 法案の行方はまだわからない。
質疑は延々と続き、やがて決議された。賛成多数、警備業法第2条第5項が可決した。

ANGEL EYE(沿岸監視センター)
 数か月後、沿岸の灯台の近くに、白い建物が立った。
沿岸監視センター――通称「ANGEL EYE」。
巨大なスクリーンの前にモニターが並びシンは一つのモニターを見ていた。LUMINAのFPV画像だ。その隣のモニターには七十八歳の男、佐伯隆一がいる。彼はCERVUの浜辺巡回FPV画像を監視している。その隣にはOKITAの空中巡回FPV映像 ユメカが監視している。
ANGEL EYE(沿岸監視センター)

生成画像 by ChatGPT(OpenAI)

 シン「佐伯さんはANGEL EYEの仕事をどうして始めたのですか?」佐伯「実は私の孫娘が8年前にセクリア帝国に拉致されたんだよ、もうあんな事が二度と起きないようにと思ってね。それともう1つは私のような年寄りは、働かないで家にいるとだんだん本当の老人になってしまうような気がしてねェ。仕事を探してたらANGELで65歳以上限定と求人誌に書かれていたから応募したんだ。」シン 「趣味とかないんですかぁ?」と怪訝そうな顔をして子供らしく人の気持ちを深く考えることもなくストレートに聞いた。佐伯「ははは!あるさ!私はね同年代の人との話が苦手なんだよ!同じ年のおばあさんなんかは孫の写真を私に見せて孫の話を楽しそうにするかと思えば、腰が痛いだの、肩が痛いだの・・・私だって痛いところはあるけどネ!私はネ!ラテンダンス習っているんだよ!あともう一つ自慢するけど無人航空機一等の国家試験に4年前に合格したんだよ!ネットの模擬試験を教えてくれた人が言ってたんだけど74歳で合格なんて最高齢ギネスですって言ってたよ」シン「僕のおじちゃんと同じくらいなのに、佐伯さんの方がなんか話が合いそう!」佐伯「そうかい、有難う」シン「昨日なんですけど、地球の生物ってどのようにして生まれたのって、僕のおじちゃんに聞いたんですけど、命はおてんとうさまから生まれたんだよ。なんて訳の分からないこと言ってたけど佐伯さんわかる?」
超新星爆発

生成画像 by ChatGPT(OpenAI)

佐伯「少し当たってるかな!私たち人間もすべての生物は、炭素、水素、酸素、窒素、リン、鉄からできているんだよ。これらの元素はね、太陽の10倍くらい大きな恒星が一生の終わりに超新星爆発を起こした時に初めてできるんだよ。そのかけらが遠い宇宙から原始地球に隕石としてぶつかり、命の種が地球に生まれたんだよ。君も私も君のおじいちゃんもみんな星の子なんだよ。」シン「そうなんだぁ僕たち星の子かぁ」・・・2人ともモニター監視に集中し沈黙が続いた。
暗 号
 その時である。LUMINAから連絡が入りFPV画像を見るとコルクの栓をした透明なガラスの小瓶をLUMINAが拾った。

ガラスの小瓶

生成画像 by ChatGPT(OpenAI)

中には何やら絵と数字が並んだ紙が入っている。
 翌日その小瓶がシンのもとに届けられた。

by Yossy Mceiji

団扇の絵の横に”さんなな”と書かれ、そのあと数字がずらずら並んでいる。シン「佐伯さん!これって何なんですかねぇ LUMINAが海で拾ったものなんですけど」
 佐伯は紙も見ずモニターを見ながら答えた「読んでみて」シン「うちわの絵と、ひらがなで”さんなな” - 16、47、31、35、   36、24、2、23、28’’、48、42’’、18、24、33’’、24、16’’、1、14’’、28 数字が並んでいます。」佐伯「なんだろうね」  うちわさんなな・・・うちわさんなな・・・
その日の夜
「うちわさんなな・・・うちわさんなな・・・」が妙に佐伯の頭にのこっていた。佐伯は21年前のころを思い出していた。  うちわさんなな---うちわさんなな

by Yossy Mceiji

 佐伯の拉致された孫娘、当時5歳の佐知子と浜辺に散歩した時のことである。佐伯「さっちゃん(佐知子)『いろはにほへと』って知ってる?」佐知子「知らない、なあに?」佐伯「『い』はこう書くんだよ」と言って砂に書いて見せた。「『ろ』はこう書くんだよ」 佐知子「おじいちゃんの名前はどう書くの?」佐伯は『りゅういち』と砂に書いて見せた。佐知子「ねえ!”さちこ”って書いてみて」佐伯は砂に『さちこ』と書いて見せた。佐知子「ねえ!佐知子の”さ”は”いろはにほへと”の何番目?」佐伯は砂にひらがなを順に書き「『いろはにほへと・・・よたれそつねならむういのおくやま・・・あさ・・』さっちゃんの”さ”は37番目だね」
佐知子「あはは!さちこの”さ”は37番目なんだね!わーい!うちは37、さっちゃんはさんなな、うちはさんなな」と嬉しそうに家に着くまで口ずさんでいた。
 翌日、佐伯は、うちはさんななの言葉の響きに、はっとしてシンに言った。「シン君、例の団扇さんななの後の数字をよみあげてくれるかい」シンが読みあげる「16、47、31、35、36、24、2、23、28’’、48、42’’、18、24、33’’、24、16’’、1、14’’、28」佐伯はイロハ文字列を見る「たすけて あうろむく’’んし’’」「数字の後の’’は何だろう?」シン「佐伯さん、濁点じゃないですか?!アウロム軍事?」佐伯「あっ そうだ、アウロム軍事総合大学・・・・うちわさんなな たすけてアウロム軍事総合大学」佐伯の目に涙があふれた。シン君これは拉致された私の孫娘の佐知子が書いたものだヨ!
シン「佐伯さん白鳥博士に見てもらいましょう。」


つづく

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