これから わたしが大好きな日本の漫画をご紹介します。
1.「クリスタルドラゴン」 あしべゆうほ
あらすじ~
彼女の生まれた村では黒髪の者がいないため、人間ではなく妖精の取替えっ子だといわれていたアリアンロッドは、ある日、不思議な人と出会います。銀色の鎧で身を包み、長い銀の髪をなびかせた、まるで水晶細工のような美しい戦士レギオンです。彼は謎めいたことを言って、アリアンに「真の名」を名づけて去ってゆきます。その時から、アリアンはドルイド(魔法使い)として生きてゆくことになるのでした。
しかし、それから何年か後、邪眼のバラーがアリアンの村を襲い、村人達を全滅させてしまいます。彼女はその復讐のために、魔の谷と呼ばれている所にすんでいる彼の元に単身乗り込んでいきます。そこでアリアンは、バラーと出会い、お互いに不思議なつながりのようなものを感じます。そして、水晶の竜「クリスタルドラゴン」を探す長い旅がはじまってゆくのです。杖を持たない魔法使いであるアリアンが、自分の杖を探したり、バラーを倒すために助けてくれる仲間を探してゆきます。
その旅の中で、百の傷を持つ最強の戦士ソリルやバラーの側近でありながら助け合うことになる、美貌の男グリフィスなどと出会うことになります。.......
これは本格的なファンタジーです。一回読んだだけじゃストーリーがよくわからないくらい。伏線もたくさん張られているので、何の意味もないと思ったことが実は後になって重要になってくる事があったり、ほんの脇役かと思った人が、すごく重要な役割を果たすこともあります。緻密に織り上げられていく奥の深い世界をお楽しみ下さい。
そして、ファンタジーでありながら、ローマなどの実在の都市を舞台にし、カエサルやネロなども登場するので、リアリティのある世界になっています。まだ完結はしていませんが、この先が楽しみな作品です。
2.「寄生獣」 岩明均
あらすじ~
ごく普通の高校生だった泉新一は、ある日右手を異星人に寄生されてしまいます。本来なら体に侵入し、人間の脳を奪って頭に寄生して生きてゆく生物なのですが、新一の場合は失敗してしまい、脳を奪うことが出来なかった為に、新一の意識が残ったのです。
普通は、寄生された時点で人間としての意識はなくなり、異星人の意識だけが残ります。そして人間が肉や魚を食べるように、「人間」を食料として狩り、食べる異星人そのものになってしまうのです。外見は普通の人間と変わらないため、異星人たちは、ひそかに増えつづけます。
その事に気付いた新一は、殺されてゆく人間を守ろうと、彼は人間よりもはるかに強い異星人達に、一人で立ち向かってゆくことになるのです。......
かなりスプラッタなシーンも出てきますし、人がバタバタ殺されてゆくので、その手のものが苦手な方はダメかもしれません。でも、ただそれだけの話ではないので、怖い、とか気持ち悪い、とかいうことよりも、主人公がどうなってしまうのか、はらはらどきどきして、どんどん先を読みたくなってしまう作品だと思います。彼の右手にとりついた異星人の「ミギー」(右手だから)がだんだん人間くさくなるのが面白いです。まるで、鬼太郎と目玉おやじのよう。
続く......