先週、急に祖母が亡くなってしまいました。


96歳でした。



4年前に脳梗塞になり、それから施設に入っていましたが、

健康オタクと言っていいほどの健康マニアで、お医者さんも驚くほどのとても体の丈夫な人でした。


母から亡くなったという電話が来て、

真っ先に子供の荷物の準備をし、

そして、花を持って行こう!と思い立ち、

庭に出てチューリップやパンジー、キンギョ草、おおでまりなど、

たくさん持って帰りました。





このチューリップ、グリーンと赤のラインがなんとも言えない芸術的で、

今年一番のヒットでした。


切るのはもったいないけど、祖母のためだもの、

大きく咲いているものを2輪ほど切りました。



この黒いのも。



このオシャレな変わり咲きのも。


やっと満開になってくれたチューリップたち。


また戻って来る頃にはきっと見ごろは過ぎてるだろうし、

思い切ってたくさん切って、山形へ持って帰りました。




両親が共働きで、子供のころは四六時中祖母と一緒。

保育園の送り迎えも、夕飯まで外で遊ぶのも、お風呂に入るのも、夜寝るのも祖母と一緒。

『おばあちゃん子』を通り越して、

祖母の子という感じかな。


大正生まれで中学校教師をしていた祖母。

自分に厳しいのはもちろんだけど、身内の家族にも厳しい。

おかげでわたし、結構まじめな人間に育ちました(笑)

子供のころからまじめで固い人間時代が長かったので、

その反動もあって、最近はだいぶゆるめに過ごしていますが(笑)



そんな中で、

祖母と私の楽しみはやっぱり花!


「ガーデニング」というオシャレワードは出てこなかったけど、

畑にギガンチュームがダダーーッと大量に植えてあったり、

秋に一緒に球根を掘りあげたり、また一緒に植えたり、

球根を植えるときはこーであーで、この花を植えるときはこーであーで、

この花の名前はこうで、これは何とかさんからもらってきた花で・・・


どれだけの情報をもらったことでしょう。


教えてもらった花の名前はすべて和名で、カタカナの名前とすぐに結びつかなかったりするけれども。


スノーフレーク → すずらん水仙

アスチルベ → あわもりそう

アキレア → はごろもそう

クレマチス → てっせん

パンジー・ビオラひっくるめ、 → すみれ


などなど


もっと色々教えてもらったのにな。

忘れるって悲しい。



我が家の畑、

春は大量の水仙、ヒヤシンス、クロッカス、チューリップから始まり、

何色ものジャーマンアイリス、花ショウブ、こでまり、ぼけ、かいどう、ぼたん、シャクヤク、ライラック、モクレン、忘れな草、オダマキ、すずらん、春蘭、都わすれ、矢車草、かすみ草、しゅうかいどう、キンセンカ、ゴールドコイン、エビネ、鳴子蘭、しかくそう、しおん、夏ジオン、除虫菊、アスター、タチアオイ、ダリア、グラジオラス、カンナ、ふよう、ケイトウ、なでしこ、リアトリス、すかしユリ、てっぽうユリ、オニユリ、クレオメ、コスモス、これまた何種類もの菊、はぼたん、


あと何が植えてあっただろう


写真がないのが残念だけれど、

今でも目を閉じれば浮かぶこの色彩


物心ついた時から好きで、今でも、そしてこれからも決してブレずにずっと好きなこと


当たり前と思っていたけれども、

これは決して当たり前ではなくて、私はラッキーだったな。



「ありがとう」と、何度も思ったお葬式でした。