弟が19歳の若さで旅立った・・。
彼が亡くなってから、自殺未遂を繰り返した私は大阪の叔母の所に送られいた。
この現状から、せめて引き離そうという両親の思いからであった。
大阪・・・友達も、彼の匂いもない土地に始めは馴染めなかった。
言葉の違いや、私の心に一歩侵入しようとしている気がして誰にも馴染めなかった。
毎日、部屋に引きこもった。
嫌だったけど、一人で暮らしていた叔母の家の一室に引きこもった。
大阪の空はやけに遠くに感じた。
飲み屋をやっていた叔母の店を仕方なく手伝っていたが・・・面白くない。
でも、何もしないで叔母の家に居候する訳にはいかないのも分っている。
この店を手伝って欲しがっている事も・・・。
厳しいく優しい叔母のおかげで、1年の時間が経った。
彼の命日に帰る事にした。
そして、弟と一緒にお墓参りを済ませ現実と向き合った。
彼の死をまた心にしまい大阪に戻った3日後、弟が死んだ。
気が合う弟は、よくバイクに乗せてくれた。
美容院にも私を迎えに来てくれた。
いつも私をかばってくれた・・・。
でも私は弟を守りきれなかった・・。
この時、二度と自分から死なない約束を弟と交わした。
そして大阪でやり直す覚悟を決めた。