大丈夫だよ。(NATSu's sketchbook)

大丈夫だよ。(NATSu's sketchbook)

元雑誌編集者→いま看護師です。 カウンセリングもやっています。
『こんなわたしでも、結構楽しく生きれてますから
安心して大丈夫ですよ。』みたいな日常の徒然を。
子どもの頃からの夢は絵本作家(これから目指します 笑)

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なんとなく体調が優れなくて
早々に寝てしまって。
目が覚めたのが4時だった。
早番だったけど、またもうちょい寝られるな…なんて思ってほぼ習慣みたいに
Twitterを開く。そこに


ご報告

俳優推しにとって決して有り難くない三文字(え。たっきーさん結婚?まじか。わりとショック)と思ったよ
でも、ブログには

滝口幸広さんのご逝去の知らせ


??!?!
じぶん寝ぼけてるんだと思った。
嘘だと思った。
滝口違いでしょ?と思って
何度も丁寧に読むけど、滝口幸広だったし

見慣れたアイコンは
何度見てもたっきーさんのブログのもの


整理がつかなくて
でも。パニックが引くのと反比例して
涙腺が崩壊して
だけど、仕事に行かなければならなくて

朝の5時からお風呂を沸かして
切り替えなければと
私が向かうのもまた、生死の現場なんだ。



結局、いま。まだ、泣いてる
こんな泣くほど?って自分にツッコミを入れるくらい。
めちゃめちゃに寂しくて

どこかで信じてない
また、舞台に行けばしれっと板の上で会えるんじゃないかななんて…

家族やペットと違うから
日常に存在がなくても、隙間を感じることはない。だから、非現実的なそんな思いも自然と湧いてきてしまう

その程度のはずじゃない?
なんでこんなにしんどいの?


だいいち
長く知ってはいたけれど

はじまりなんて、すごくミーハーで
すごくすごく最近だ。

舞台のカーテンコールのレビューのとき
二階席から、一階の通路を移動して行くキャストを眺めてた
だれも、二階になんて目を止めずに通り過ぎる中で
彼だけが二階席を見てくれた
そして。目があったわたしに
そっと拳を差し出してくれた

まさか?!と思うから、反応の遅れたわたしを
彼はじっと待っててくれた
拳とはいえ、触れていいのか少し迷ったから
触れる直前で止めたわたしに
ものすごくソフトにチョンと触れてから
はにかむような。こそばゆいような。
キラキラの笑顔を一瞬してから、舞台に戻って行った。

きっと数秒なんだろう。でもすごくすごくゆっくりとした時間だったように感じた
言葉はないのに、たくさんお喋りした気分だった。

男らしいとか
騒がしいとか
そんなイメージだったけど

彼の目や。拳に触れる仕草から
すごく繊細で、優しくて、気配り屋な
人なんだなって感じた


そして、役を半分脱いだ感じの彼を
はじめて間近で見たから

やっぱり、俳優だけあって
整ったお顔をしてるんだなぁ…
なんて、もうその日からしばらくはフワッフワの乙女にされた。

帰り、彼の役のブロマイドをしこたま集めて帰ったりはした。


でも。そんな。たったそれだけだ。
こんなに寂しくて、何日も涙するような
そこまで堂々と胸を張って
推し てきたわけじゃない

んだ…けど…
まだ…これからだったんだ…
もっと舞台行けばよかった
もっと観たかった
演技も…バクステの笑顔も…
たくさん見てもっと知りたかった。


唯一、救われたのは
その時の思いをきちんと手紙にして届けたこと。
たくさんのファンの中の、たった一通だと思う。記憶にも残らなかったかもしれない。

でも、読んでもらえてたら嬉しい

あの時どれだけ嬉しかったか
どれだけときめいたか
その気持ちは書き殴るみたいに、情熱のまましたためたから。恥ずかしい文面だったぶん
たぶん何某かは届いたと思う。


きちんと文字にして届けた。
それだけは、私の救いだ。



まだ整理が出来てないし
このブログも泣きながらのせいで
ひどくまとまりがない



ご冥福をお祈りするなんて気持ちには
到達できそうもないけど
あの日の右手の拳の温度は
これからも私を励ましてくれると思う。

いつか私が死んだら
お礼に行こう。
ふわふわな、少女みたいな気持ちをくれてありがとう。
すごく、たくさん支えてくれてありがとう。

全部じゃないけど。
あなたのおかげで、
頑張って人生、生き切ってきました!って拳を突き出しに行こう。

いつかくるその日に胸を張れるように
昨日より少しはマシな…いい人生にしよう
そう思うしか…いまは、ちょっと、むり。