春の運動会も一息つき、雨のシーズンになりました
4月から始まった新しい生活にも慣れ、
いろいろなことが見えてくる時期でもあります
そんな今日この頃、お元気にお過ごしでしょうか?
先日、娘の発表会がありました
いってらっしゃい!とステージへ送り出し、観客席から娘を眺めていると、「大きくなったなぁ」となんだかしみじみしました。しみじみしつつ、なんだか満足な気持ちを持ちました。
これまでなら、失敗しないと良いけれど・・・お辞儀が・・・あのお子さんは素晴らしい・・・と、娘以上に緊張し、ついついあれこれ考え、善し悪しや後悔や反省をしながら眺めていました。今回は、あまり緊張せずに、見えるもの、聞こえてくるものに、注意を集中して味わうことができました。そんな風に変われたのは、ここ数年「娘と過ごす時に、集中してその瞬間を抱きしめる」というマインドフルネス(もどき?な)練習を私なりに積んできた成果なのかもしれません。(娘が大きな失敗をしなかったおかげかもしれません)
次の発表会を、ステージに立つ子どもをたっぷり楽しむチャンス!と思って眺めてみると、いつもとは違った感覚や考えを持てるかもしれませんよ。
さて、今回のテーマは「困っているのは、わたし。という視点を持ってみよう」です。
子どもが○○(困ったこと)をするのです!というご相談をたくさん伺います。○○にはいろいろ入ります。
大声を出します、お迎えの車に乗りたがりません、かんしゃくを起こします、忘れ物をします、宿題をしません、偏食です、お友達を叩きます、などなど
それは、お困りですねぇ・・・・と話を伺う中で、興味深い瞬間がやってくることがたまにあります。それは、話の中で、相談にいらっしゃった方が、あれ?とひらめく瞬間です。
相談にいらっしゃった方は
「子どもはこーんなに困り者なのですあんなことも、こんなことも試しましたが、もう手詰まりです。どうすれば困り者ではなくせるのでしょうか?何か解決策はありませんか?」と仰います。
聞き手の私が、
「なるほど。○○をするお子さんに、あなたはそんな風に困っているのですね」と、「困っている人」は「あなた」で、お子さんがそんな風だと「あなた」が困るのも当然だと思います、と話を伺っていると、「私は困ってたんだ!」とひらめきを持って初めて気付き、そこから、ご自身で次の一手を考えられることに繋がったりします。
もちろん「困り者のように見える子ども」の困り感を減らすために、トレーニングや環境調整を必要に応じて行うことは言うまでもありません。
相談にいらした方が、困らせることをする子どもが変われば良い、という視点しか持っていないなら、「困っているのは私」という視点を新しく得ることによって、これまでより少し広い視野で解決方法を考えられるようになるかもしれません。
広い視野を持つことは、解決のための持ち札を増やすことに繋がります。持ち札の枚数が増えれば、解決策を引き当てる確率が上がったり、合わせ技でカードを切れるようになります。
一人で考えていると、ぐるぐる同じ場所を回ってしまう事ってよくあります。親しい人に聞いてもらっても、その時はちょっと気持ちがスッキリするだけで何も変えられないことも、親の私が変われば子どもは変わると知っているのに変われなくて日々堂々巡り・・・ということも、よくあります。
相談先の一つとして、療育相談をご利用くださいね。
親御さんからの相談だけでも、お受けしています
こちらからどうぞ
雨の多い時期。
どうぞお元気にお過ごしくださいね