WALKER2000のブログ

WALKER2000のブログ

ブログの説明を入力します。

Amebaでブログを始めよう!

最近のアメリカ映画はリメイクものと実話を基にした映画が多いですね。

ローン・サバイバーも実話を基にした戦争映画です。


アフガニスタンに潜伏しているタリバン幹部を逮捕また暗殺する作戦をアメリカ軍が実行し、その偵察要員として4名のネイビーシールズがアフガンの山岳地帯に潜入。作戦遂行中に、現地の村人数名と遭遇し、一度は捕虜とするが、すぐに解放する。村人達はタリバン兵士200名に通報し山岳地帯を舞台に追う側200名と逃げる側4名の激しい戦闘が開始される。


何故シールズ隊員たちは、通報されれば自分たちの命が危険となり、作戦も失敗することを知っていながら捕虜を解放したのか?それは例え敵と通じていると見なされても兵士は民間人に危害を加えてはならない。という軍の交戦規定に従ったから。もちろんメンバー4名の間で議論はなされる場面はあっても、リーダーの決定で、村人達を即解放。いかにもプロ、といった迅速な行動。その後の戦闘も、山岳地帯なので石の破片が凶器となる、敵はロケット砲を持っている。追われる側は常に断崖の方へ追いやられ何度も落下する...と最悪の状況下ですが、シールズ4名は最期までヒロイックに戦い続けます。結果的にアメリカ海軍史上最も悲惨な負け戦となった話だそうですが、兵士としてのシールズの凄さは充分伝わる戦闘場面です。


(以下結末の展開に触れます。)


シールズ3名が戦死、ひとりだけとなり瀕死の状態となった隊員(マーク・ウォルバーグ演じる)はアフガンの小さな村の村人たちに匿われ、彼らの通報によりアメリカ軍の救援ヘリに救い出され生還します。

なぜ、村人たちはアメリカ兵を匿ったのか?しかも村にやってきたタリバンの追っ手を銃を取って迎え撃ったりもします。さらには、タリバン200名を率いる司令官、いわばシールズ隊員にとって仇なのですが、彼を倒したのもこの無名のアフガンの村人なのです。クライマックスはアメリカ軍のヘリが勇ましく救援に乗り込んできますが、アフガンの村人の勇敢さの足元にも及びません。

村人は、何故アメリカ兵士を助けたのか?理由は最期に字幕で説明されます。これが実に当たり前の理由というか、何のドラマ性もないものでびっくり。

しかし、当たり前のことだったからこそ逆に感動を呼ぶというか。

シールズ隊員は当たり前の規則を当たり前に守ったために死の危機に直面し、しかし、敵にあたる村人が当たり前のことをして命を救われた、と。


アメリカ軍が多大な物量を投入しても困難だった救出を、当たり前が成し遂げた。戦争中の敵味方であっても、人としての生き方を続けていれば、いつしか和解の糸口は見つかるのかも。