年が明けて、はじめての記事です。
年明けに、すぐに記事をアップしたかったのですが、12月31日に我が家でハプニングがありました。
そして元旦に最悪な事態となり、我が家は暗い新年となったのです。
実は、年末に沖縄から「ウチナーそば(沖縄そば)」と「ラフテー(豚の角煮)」が送られてきて、「31日はウチナーそばを食べながら紅白を見よう」と家族で計画していました。
その送られてきた荷物の中に、息子の大好きな「HERSHEY'S KISSES CHOCOLATE 」も入ってました。
沖縄がまだ日本に復帰していなかった頃、幼かった私にとってチョコレートといえば、HERSHEY'S KISSES CHOCOLATE しかなくて、他のチョコなど口にしたことがありませんでした。
お土産で明治の板チョコを頂いたとき、とても珍しくて時間をかけて食べた記憶があります。
息子も小さい頃、はじめて食べたチョコがHERSHEY'S KISSES CHOCOLATE だったので、チョコを買うならHERSHEY'S KISSES CHOCOLATE …
でも、ここではHERSHEY'S KISSES CHOCOLATE を扱っているお店が少なくて、沖縄の親戚が送ってくれるのを毎回楽しみにしていました。
今回も期待通りに送ってきてくれて感謝でした。
さっそく息子は自分の分の一袋を塾のバックに入れて休憩時間に食べるつもりだったのでしょう。
ところが、私たちが買い物で留守をしていた間に飼い犬のミニチュア・ダックスが、器用に息子のバックのファスナーを開けて、HERSHEY'S KISSES CHOCOLATE を一袋、全部食べてしまったのです。
帰宅した時にはかなりの量を吐いていたのですが、応急処置で水を大量に飲ませ何度も吐かせました。
犬が大量にチョコを食べると中毒で、最悪な結果、死に至ることもあることを知っていた私は、不安もよぎりましたが、希望を捨てずに何とか無事であって欲しいと願い、病院に連れていきましたが、かなりの量を食べていたこともあり、年明けの1月1日に、静かに息を引き取りました。
ダックスは、私たち家族が初めて買った犬でした。
JWの時、異常胎児妊娠騒動で子どもが死んで悲しみの中にいた私たち家族の中に笑顔と笑いを取り戻してくれた犬でした。
雪の降る日に、家の近くのペットショップで生後3ヶ月の子犬を見て、息子が「この子犬がいい」と、とてもお気に入りでした。
ダックスなのに目がつぶらで、ダックスらしくないので「他のダックスがいいんじゃない?」と勧めても、息子が譲らなかった犬でした。
食事をするときも、本を読むときも、ドライブするときも、寝るときも、何をするのも一緒でした。
住み慣れた地を離れる時も、軽自動車に荷物をたくさん積んで窮屈な中、荷物の上でずっと大人しくして長距離移動も一緒でした。
思い出はたくさんあります。
老犬で、寿命で死んでしまったのならまだ諦めもつくのですが、あまりにも突然だったので、死んだことが信じられない状況でした。
でも、息子が犬との思い出や、死んだときの状況を悲しそうに話すと、日に日に犬の死に対して実感が出てきて、泣いてしまいました。
買い物に出かけたとき、ペットショップコーナーに立ち寄ると、死んだ犬に似たダックスを探してしまいます。
またそれが辛いんですよね。
いつまでも悲しんでいられない…なんて思っていても、やっぱり思い出しては「可愛かったなぁ」と涙がでてくるんですよね。
あまり悲しむと、「犬の手の届くバックの中にチョコを入れていた自分が悪かったんだ」と自分を責める息子が、余計に苦しむのではないかと思い、息子の前ではあまり悲しまないように努めていました。
息子も元気がないし、主人も死んだ犬と元気に散歩していたときの動画を見ては、ため息をついていました。
そんなとき、行き付けの美容室で、いつも私を担当してくださるIさんから突然「Angeさんって、確か犬を飼っていらっしゃるんですよね。」と聞かれて、年末年始の出来事を話したら、Iさんが、何か伝えたかったのに、これ以上伝えられない…という表情をしました。
しばらく別の話をしていたら、Iさんのほうから「実は、訳あって、うちのダックスを友人宅に預けているんだけど、そこのダックスとの間に二匹子犬が産まれたのね…母親一匹だけでも預かってもらっているのに、子犬まで友人にお願いすることが心苦しくて…友人も『どなたか本当に犬好きな方に譲りたい』って言ってるのね…。
心当たりのある方に声を掛けているんだけど、なかなか難しくて…
それでAngeさん宅は動物好きだから、もしかしたら貰ってくれないかな?って思ったんだけど、最近ペットを亡くされたのなら、しばらくはペット飼う気にならないかもしないね。
悲しみのあまり、ペットレスになる方って結構いますからね。」と、Iさんの話が終わらないうちに、もう私の気持ちは子犬に向いていて、「譲っていただけるんですか?下さい!大切に可愛がります。」と返事をしていました。
犬が死んだと聞いて、これ以上話を進めることができないと思っていたIさんだったらしく、「断られる確率大!」だと思っても、聞いてみるだけ聞いてみようと期待もしていなかったIさんだけに、予想外の私の反応と私の即答に、Iさんのほうがとても驚いていました。
写メを見せてもらうと、本当に可愛くて、心なしか死んだ犬に毛色はちがっても顔がソックリで、私の気持ちは決まっていました。
あとは、どのように主人を説得するか…
だったのですが…
大丈夫
たとえ主人は反対しても、最初だけなんです。
子犬の写メを見せると、気持ちが50パーセント傾きます…。
実際、子犬を見せると80パーセント傾きます…。
そして、子犬を抱っこすると100パーセント「よし!連れて帰るぞ!」と即決です。
美容室の帰りに車の中から主人に子犬を無料で譲って頂けるとの事を電話で伝えたら、予想通り「ダメ!」と強く言われ、私も「何で?何で?ねぇ、お願い」と駄々をこねずに、即、「わかりました」と聞き分けの良い態度で電話を切りました。
帰宅して、特に子犬の話はしませんでした。
しばらくして、Iさんから子犬の写メが送られてきました。
それを主人に見せたら、ジッと子犬の写メを身ながら聖書を開いて「ガイオって名がいいな」と、私の予想通りの『飼う気』50パーセントの反応を示し始めました。
何度も写メを見ては「可愛いなぁ~」「こいついい顔してるぞ」「やっぱり『ガイオ』って名がいいな」と、ついに私のメールから写メの画像を自分のメールに転送したので、もうその時点で主人の「飼う気」は80パーセント超えていたと思います。
『ガイオ』…
確かにいい名前です。
私もすぐにその名が気に入りました。
クリスチャンなら誰でも「あっ、あの『ガイオ』か」と分かりますよね。
そうです。
ヨハネ第三の手紙で、ヨハネから「私の愛するガイオ」と言われた人物です。
あのヨハネから、「私の愛するガイオ」と呼ばれたんですよ。
他に候補の名は考えられませんでした。
そして、いよいよご対面の日。
Iさん2匹連れてきてました。
「どちらか気に入る子をどうぞ」と…
どちらも可愛くて、抱っこしても大人しく腕の中に抱かれるし、二匹とも抱っこするとしっぽを振ってぺろぺろ舐めてくるし、正直選べない状態でした。
そうすると、段々「どちらか一匹選ぶということは、兄弟バラバラになってしまうな…寂しいだろうな…」と、ついつい勝手な感情移入してしまって、「二匹離れ離れにするのは可哀想だよね…」と話したら、Iさんが「こちらのエゴとしては、できれば兄弟一緒にいさせたいと思うけど、飼われる方の事情もあるのでね…無理は言えません」と、少し辛そうに話していました。
どちらに決めようか悩んでいたら、主人が「じゃあ、二匹連れて帰ります。」と返事したのは、私はまったくの予想外でしたので、びっくりしました。
Iさんも、予想外のサプライズとなり、嬉しさのあまり涙しながら最後は子犬たちに「お前たち良かったね、ずっと一緒にいられるんだよ」と、何度も何度も子犬の顔を撫でながら「最後にもう一度だけ抱かせて」と別れを惜しんでいました。
そんなIさんの姿を見ると、「大切に飼って、可愛がってあげなきゃ」と思いました。
予想外のプラス一匹が家族として迎えられました。
やはり子犬だけに、二匹で部屋の中を飛びながら走り回るし、兄弟で喧嘩しているように見えるのですが、じゃれ合っている姿がとても可愛くて、ずっと見ていても飽きないんですよね。
これから躾など大変だけど、家族で可愛がってあげたいと思います。
あっ…
大切な事を忘れてました。
もう一匹の名は、やはり聖書から「アモス」と名づけました。
私たちの新しい家族、『ガイオ』と『アモス』です。
正直、まだ私も区別がつかないくらいソックリなので、名前を間違って呼んでしまいます(汗)