ぼちぼち夕方となって来たので島に上陸することになった。

船はすでに港の近くに来ていた。

島ちかづいて入江に入る。そのさらに奥が港になっている。

湾内はとても静か。　漁のための港とばかり思っていたが海水浴もできるらしい。

港で遊ぶ子供たち。

船をつけて上陸。

この辺りのやりとりはちょっと慣れてきて、なんとなく海の男になった気分。

荷物を宿にはこぶ。宿は岸の目のえだった。

荷物を運び終えて窓から我らの船を眺める。

今日、一日おつかれでした。

風呂を浴びてから散策してみた。

ここがこの町のメインストリートだ！！

宿から路地を行ってすぐがメインストリートだ。

氷やアイスやジュースを売る店一軒。

お菓子やカップ麺やビールやらなんやら生活必需品を売る店一軒。

寿司屋一軒。全長５００mくらいか。

石畳で木造建築、通りの向うとこっちは山。

で、あっちは海。売ってるのはだいたいおばちゃん。

なんて素晴らしいところなんだ！

なんとも日本の夏を感じる街だ。気にいった！

路地から海を見る。

夕日の照り返しで眩しい海。

キャプテン丸鎮は明日にそなえて掃除と準備。

夜はキャプテンが予約した寿司やに。

釣った魚食うのかな？などと思ったけどそうじゃなくて、ここの品を食べる。

ちょっとがっかりした気がしたが、ここいらの魚なら同じかと思って楽しみになる。

今日釣った、イサキ（だったけかな？魚、飼ってるくせに食用はあまりくわしくない）とか他のもあって刺身を食う。

実は刺身はそんなに得意じゃない。

むしろ焼いたり、蒸したり、煮たりと火をくわえたほうが好き。

なんだけども、おいしかった。

大人になってからはあんまり刺身を旨い！と思ったことないけど、今日は旨い。

当然焼いたのもうまかった。

くらげの刺身もはじめてだけど美味しかった。

魚を肴にビールと焼酎。最高です。

最後にお吸い物と握りをもらった。

いくらとウニとほたてとといつも目にするネタが、、、。　いくらなんでもここのじゃないでしょう。ちょっとがっかり。

いくらとか好きだけど、この辺りで獲れる、この季節のネタがよかった、、、。

美味しかったからまぁいいけど。

絶好のロケーションの中、酒と魚で機嫌が良くなっていたので夕方子供がザッパン、ザッパン飛び込んでたとこまでいってみた。

夜と言うのに子供はまだ海に使ってた。

小学生から（もしかしたらもっと下かも、）中学生（もしかしてら高校生）くらいまで仲良くあそんでいた。

旅行にいなずともこんなとこで遊べるなんてうらやましいなと思った。

港には夕方わからなかった大きなクルーザーが泊まっていた。

音楽をガンガン鳴らしてなが水に浮いている。お酒もあるようだ。

水着の女のコもグラスを片手にウロウロしていた。

普段であれば、仲間からはぐれて一人「何してるの？」などと声かけならがらズカズカと船に上がりこんで、酒を飲んで酔っぱらって、最終的にはその中で一番カワイイコをどこかに連れていくのだが、今日は国際恐竜協会のアカデミックな集まりだったので皆と一緒に港を後にした。

部屋で恐竜について語りながら飲み直していると、丸鎮がやってきて隣に繋留した船の人達面白いよ。

一緒に飲もうよ。言ってきたので挨拶しにいくことにした。女のこもいるかな？

ノコノコついていくと隣の船には僕と同じくらいのおじさんが二人。

船長とクルー。クルーは船から竿をたらして魚を釣っていた。

挨拶をすると宜しくと言って缶ビールをくれた。

ビールはよく冷えていて、船の上でのいっぱいはとてもおいしかった。

海のこと、船のこと、魚のこと、島のことなどいろんなことを話た。

本当は波浮は静かなところなんだけどね。クルーザーの方を見やりながら言った。

どうやらここの港は波浮というらしい。

それと、似つかわしくないな。と思ったのはあたっていたのだ。

普段はああいう船は泊ってないらしい。いつもは波と風と虫の音しかしないとのこと。

まぁいろいろ話をさせてもらったが、夜も更けてきたので寝ることにした。

サザエや鯛などをもらった。

初めて船に乗って釣りに来たけど、楽しいな。と、思った。

向うの船長が「いろいろあるけど、こうやって海の仲間と一緒に酒を飲むのはたのしいな」と言った。

初めての航海だったけど、僕も海の仲間に入れてもらえたようだ。