インスタグラムにこんな動画が流れた。「おぉ」と想い、「いいね」を押してしまった。内容はライオン、ヒト、ラクダ、ウマ、オオカミ、チーター、ガチョウ、クマが競争したら誰が1番か、と言うもの。100kmをゴールとしてスタートするが各動物毎の違いが描かれている。


そうなのだ。ヒトが生き残ったのは持久力なのだ。
スピードで言ったら一番遅い。だから、他の動物たちの餌食になりやすい。で、とった戦略は先に敵を見つけるため二本足で立ち上がることだった。視点を高くすることで先に危険を見つけようとしたのだ。

二本足で立つとは筋力が使えない。ライオンたちは身体中の筋力が躍動的な走りを生み出す。この競争相手の中ではヒトはダチョウと似ている。2本の足を交互に出し、足の筋力だけが主力となる。(他の筋力はそれを補佐するのみ)

しかし、これは疲れないことを意味した。
まっすぐ立った所から少し傾くと、倒れないよう片方の足が前に出る。さらに倒れないようもう片方の足がさらに前に踏み出る。これが人が移動する仕組みだ。歩くとはこんなことなのだ。

前に動こうとしているのではない。そのような筋力は必要ではない。ただ、倒れないために足を振り出し、身体を支える力だけ必要なのだ。つまりは移動のためのエネルギー消費が少ないのだ。だから、他の動物に比べ、エネルギーが長持ちし、それは持久力が高いということになる。

古代人はマンモスを狩っていたと言われるが、あんな大きな動物を狩ることが出来たのは、この持久力を活用したのだそうだ。少し傷をつけたところで、ヒトはしつっこく、しぶとく追いかけてくる。最後に疲れ果てた所を殺っていたのだ。
相手の身になれば嫌だったろう。しつっこい!

立つことは手が空いてくる。で、獲物を手で運ぶことができる。それは仲間に持ち帰ることができるということだ。

四本脚は全身を使い躍動的な動きができる。戦闘能力(狩り能力)が光り輝くが、口で咥えるしか運べない。よって狩場近くで消費しなくてはならない。

この運べる能力は集団を育てることが出来た。集団の中では想いのやりとりが必要となる。そんなわけで言葉が育つことになった。白目が生まれてきた。想いは表情に表しやすくなった。

この持久力は、やがて表皮から毛を追い出してしまった。永く運動し続けると体内に熱が溜まる。それを放熱するに邪魔をする「毛」を生やさなくなり、裸となった。

このようにヒトは、危険を早く察知するため「立」つこととなったが、それは持久力を生み出し、裸を生み出した。そして仲間を育てた。
弱い弱い存在が「強さ」を選ばなかった結果とも言えよう。

ヒトというものの本質とも言えそうなのだが、「強さ」を求める昨今になった。武力を買う経費が何倍にも膨れた。そして仲間づくり(福祉や教育等人への)の経費が削減され続けている。

人がヒトであることを忘れ…、
ライオンや鷹だとでも思っているのかなぁ〜?



こんな映像も流れた。
亀とうさぎはどっちが早いか。

これ中国の映像だよね。うさぎとかめの話は日本の話と思っていたが、そうでは無さそうだ。
しかし、ホントに亀のほうが早かった。

ひたむきにコツコツコツコツ。
ヒトは、ただ、危険を見つけたくって立ち、倒れないように足を出すだけ。移動のエネルギーは重力利用なのだ。
そのおかげで小さな一歩をコツコツコツコツ振り出す生き物となったのだ。


追記
なんとなんと、亀とウサギの話はイソップ(西洋の話)のようだ。知らんかった〜。

ウィキペディアより↓