結婚準備の相談ができる唯一のブライダルエステサロン
あねごこと飯塚美由紀です。
前回の記事
① 着物のインナーも込みなのか?
② 半襟付きなのか?
③ 裾よけが別途必要になるのか?
④ 足袋の用意は必要か? レンタル足袋は新品買取なのか?
⑤ 補正を自分で準備すべきなのか?
⑥ 草履バック付きなのか?
の中でも一番大事な
③ 裾よけが別途必要になるのか?
② 半襟付きなのか?
をお伝えしますね。
前回と今日の記事は、親御さんに
そのままURLを貼って確認頂くのがオススメです。
まず
③ 裾よけが別途必要になるのか?
ですが、
長襦袢って言っても、
半襦袢タイプ(二部式長襦袢の上部分)、
一般的な一部式(つい丈)長襦袢があります。
※ もっと細かく言ったらうそつき長襦袢やら
袖無双、単衣タイプなどもありますが、興味のある方はググってください。
両方とも”長襦袢”です。
長襦袢とは、肌襦袢と言う着物インナーの上に着る、
着物の下に見せるべき大事な襟と、
チラ見えする袖の付いたお着物の下地の役割です。
※ 肌襦袢と言う着物の肌着インナーは前回説明しました。ややこしいですが長襦袢と肌襦袢はベツモノです。
※ この長襦袢の襟に半衿(半襟)を縫い付けます。
要するに襟と袖が付いた部分が大事なんですね。
なら、襟と袖が付いた部分のある上半身部分だけで良くない??
と、
半襦袢タイプ(二部式)の長襦袢が
レンタルされることが意外とあるんです。
二部式の長襦袢はこんな感じです。
見ての通り短いんです。
ウエスト位の位置で切られていて、
丁寧な言い方でわかりやすく
半襦袢タイプ、二部式長襦袢と言われることがあります。
が、総称して長襦袢と言われることが多いです。
必ずしもショップさんは
二部式長襦袢の上の長襦袢、とは言ってくれません。
レンタルの場合は、この上の部分だけを貸してくれて下の部分
(裾よけ)は貸してくれないことが結構あるんです!!
超雑学ですが、理由は
・肌襦袢が今は主流の上だけのタイプ、ワンピースタイプ、
上下で肌襦袢と裾よけが付いたセパレートとあり、
セパレートやワンピースの肌襦袢の場合は新たに別の裾よけを重ねる必要がないため
・昔、着物を日常で着ていた時にはブラやショーツは着けなかったので、
※生理の際は脱脂綿を詰めたそうです
肌襦袢と裾よけが直接肌に着くため
オリモノや経血なども付着の可能性がある下着の分類なので
衛生面からも自分で用意すべきもので そもそもレンタルで貸し出す概念がない
など諸説あるようです。
二部式長襦袢の上部分の場合の多くは、
説明書きに自分で用意する項目に補正タオルなどと一緒に
『裾よけは御用意ください』
と書かれているのですが
着物に詳しく無い方は
”長襦袢”って書かれているので、
この、足元まであるタイプの長襦袢(一部式・つい丈)
って思いこんでしまって裾よけを用意しない事があります。
そうしたら
黒留袖の足の部分は完全に素足。
歩き方によっては素足が出る、
みっともない姿になってしまいます。
この下部分が無い状態って事です。
襟と袖が付いた部分が大事で、
黒留袖を着るにはこれで事足りるからです。
レンタル貸し出しが二部式長襦袢の上部分の場合は
必ず、ご自身で
裾よけ、
東(あずま)スカートを御用意くださいね。
裾よけは腰辺りに巻き付けて、歩いて着物が捲れた際に裾よけが見えて素足が見えない、
場合によっても素足がちょこっとしか見えないようにするもの
東スカートはタック付きのスカートになっているもので
日本舞踊などの際に大きく足を開いても素足が見えないようにするものです。
ややこしいのですが、長襦袢って書いてあるのに
二部式長襦袢の上の長襦袢だけだった、と言うのは
意外に聞く話です。
たま~~~に、あり得ない業者さんで一切説明がない業者さんもありますので
(多くの業者さんは意地悪ではなく、それがその業者の常識ってだけです)
その際は
『長襦袢は一部式の足元までのワンピースタイプの長襦袢ですよね?
裾よけは別途必要ないですよね?』
と必ず質問なさってくださいね。
説明しない業者も不親切なのですが
この業者さんを選定したお客様が確認なさる必要があることなんです。
もし自分で長襦袢を御用意なさる場合は、
白地か薄いピンクなど薄めの色がオススメです。
私は衣紋が抜きやすくて、調整しやすいし
洗える二部式の長襦袢を愛用しています。
ポリの長襦袢は安いし、洗えるし最高です♡
ただ、この上にポリの洗えるお着物、シルックなどを着る場合は
ポリ同志で特に冬は静電気が起こりやすいので
エレガードなどが必須になります。
冬の間はポリは寒いので、絹の長襦袢やウールの長襦袢は暖かいです。
お値段は張りますが、洗える絹の長襦袢やウールの長襦袢も最近出ていますよ♡
そして、
② 半襟付きなのか?
これは、本当に確認が必要です!!
半衿は先ほど説明した長襦袢の襟に半衿を縫い付けるものです。
こちらに関しては最近のショップさんはレンタルに含まれることが多いのですが
老舗のレンタルショップさんは確認頂く方が良いと思います。
(多くの業者さんは意地悪ではなく、それがその業者の常識ってだけです)
昔の長襦袢って半襟が付いてないタイプのものが多かったんです。
白いちょい硬めの襟部分の生地に、自分で半襟を縫い付けるのが一般的だったんです。
半衿付きの襦袢が販売されるのが当たり前になったのって
ここ15年とか、最近の話です。
こういう感じに縫い付けるんですね。
これ、地味に時間がかかります。
最近は和装テープとかで一時的に使う方もいますが
自分の長襦袢じゃない場合は和装テープの使用はNGです。
昔、式場でバイトしていた際に、着付け師さんが
『半襟が付いてない長襦袢を当日お持ちこみで、レンタルだから両面テープは使えないし
着付けの時に気づいて半衿をつける時間が無くて焦ったし困った!』
とか、中には
『”半襟付け面倒だし、お願いしたらお金かかっちゃうから要らないの!”と言う親御さんで
正直常識ないし、見る人が見たら失礼って思うし
会場の品格も疑われるし、モヤモヤしちゃう、、、』
※ 会場で半襟付けをお願いされる場合は1000~3000円の別料金になり、
お時間が30分はかかることが多いので必ず事前に確認が必要です。
と言う感じのお話は幾度となく伺いました。
知見が無いトラブルより、知っていてやらないってちょっと悪意を感じます。
しかも、お客様から
『半襟をつけるのに1000円とかのお金をとるってアコギですよね?』
的な話も結構されていた話も伺いました。
マジで半衿関連のトラブルは多かったんです。
今は、そもそも半襟(半衿)って何ですか?と言う方の方が多いと思いますし
私も最初に着物を購入した28歳の時は知りませんでした。
因みにですが、お写真の刺繍の半襟は
小紋などのカジュアル向けで場合によってセミフォーマルまでかなと。
※ ケースバイケースで、セミフォーマルでも許される色糸の刺繍半襟の基準は、
白い塩瀬地に、刺繍は濃い色を使っていない、
多色の色味ではない、刺繡の範囲が多すぎない事かなと思います。
会場のランクや式典のフォーマル度合が緩い場合、新郎新婦の関係性で検討します。
白地の塩瀬の半襟に、上品な刺繍の半襟なら、
ランクの高い会場でない場合の附下訪問着になんとかOKかなと言う感じです。
(縫い付けの長襦袢の半襟でギリOKかな?)
この写真の半襟はすべてフォーマルにはNGで
下3枚は絶対にフォーマル(留袖)ではNGです!!
因みに、この半衿たちは振袖も可能なら避けた方が良いです。
振袖は色に刺繍のものが多く、刺繍の範囲も広く多色使いのものが多いです。
袴には振袖の半襟、上お写真の半襟でもOKかなと思いますよ。
フォーマルでOKの半襟はこちらです。
下の『御半えり』と書かれたものが一番無難でおすすめです。
御洒落にしたいのなら
右上の白地の塩瀬に白の刺繍 ※ 刺繍が控えめ
左上の白地の塩瀬に白と金の刺繍 ※ 刺繍が控えめ
がおススメです。
以前記事に書きましたが、
黒留袖のレンタルは殆どが袷の着物なので、
絽の半襟を付ける事はかなり少ないので、
基本的にはシンプルな塩瀬で大丈夫です。
フォーマルは誰かのために装うお着物ですので
どうしてもルールが厳し目です。
留袖は着物の中でも
既婚女性のトップのフォーマルのお着物です。
お母様と言う、結婚式でゲストにおもてなしをなさるお立場の方ですので
どうしてもルールをうるさく、口を酸っぱくお伝えしてしまうのですが
知らないことは悪ではないと言いつつも
晴れの日のおもてなしを一番すべきトップのホステス・ママの立場で
恥ずかしいお思いをなさらないことが大事かなと思っています。
当日慌てないよう、是非URLを送って頂き
早めにご確認頂くようにお伝えくださいね♡
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