元々強いからだよねー。(花の慶次)
世の中に、何をやってもそこそこできちゃう人がいるように、何をやっても全くできない人がいる。
私の妹はまさにそれだ。
何をやらせても人よりも上手くできるようなものは殆ど無い。
もしかしたら何か天才的な力を秘めているのかもしれないけれど、今のところそういう形跡は見当たらない。
無理やり褒める部分を探すなら、我慢強くて打たれ強い所かなぁ。
前に、イジメられるのは、そういう障害を持って生まれたようなものだと書いたけど、今日は少し訂正。
イジメられる才能を持って生まれた、と言い換えたい。せめてポジティブな雰囲気に。
時々ね、たとえばカウンセラーさんとか学校の先生とか、相談に乗るのがスキな人とか、そういう人と話をしてると「イジメはなんとかできる」って断言する人がいる。
努力次第でどうにでもなると。
でもね、27年間イジメられ続けた妹を見ていて思うのだけど、そういうのはあまり関係ない事だと思う。
もちろん私も妹も、色んな努力をこれまでしてきた。
笑顔で挨拶する。
先生に相談する。
教育委員会に訴える。
生徒一人一人に直談判する。
他にも色々試してみたけど、取り敢えずこれは全部イジメをエスカレートさせてしまった。
先生も色んな先生が居るから、「イジメなんか無い」と拒絶する人もいれば、何度もしつこく学級会を開かせて、形ばかり何とか握手握手ってさせたがる先生もいる。
イジメで自殺する生徒が出る度に、コメンテーターが言う。
「死ぬくらいなら何でもできる」
「イジメられるのが嫌なら転校すれば?」
死んでもできない事がある。
転校は、学校が許可してくれないとさせてもらえない。
私学なら別だけど、ホントいくらくらい掛かるんだろう。
引越ししたらできるけど、その為にいくら掛かるだろう。
借家ならともかく、持ち家の人だときっと簡単なことじゃない。
もちろん今は、色んな事が違うはずだけど。
みんな思う。
逃げたい。
助けて欲しい。
でもプライドもある。
家族に迷惑を掛けたくない。
自分さえガマンすれば……。
そして、弱い人は、ただ淘汰される。
だから、弱い人は守らなくちゃいけない。
お姉ちゃんは妹を、守ってあげなくちゃダメなんだ。