第1期
●誕生から3歳まで(幼年前期)
環境から、あらゆる印象を、
自分の意志とは無関係に、
能動的に、
積極的に取り入れる。
ー吸収精神
それは後に意識化されるための豊かな無意識の宝庫となる。
この精神的萌芽は、運動を通して意識的な精神力へと育っていく。
一方では「運動」をしながら、
他方では「吸収精神」の活動によって、
子どもは世界(環境)に入っていく。
1歳を過ぎたころから、
手を使いながら、
「力」という要素を、
自分の能力にしていくと同時に、
手を通して環境を吸収している。
吸収精神によって意識下に
将来の豊かな知識の土台となるものを貯える時期である。
●3歳から6歳まで(幼年後期)
前期に「吸収精神」で取り入れたものを、
次第に理解していく。
手の働きによって実現していく。
環境から印象を取り入れて知識にする。
環境と知力との接点となる感覚器官が敏感になる。
五感に訴えるものと積極的に交わりながら、
精神的な発達を遂げる時期である。
〜モンテッソーリ教育の理論概説 相良敦子/著〜