Where gadgets go to die
『途上国に押し付けるのではなく、先進国は責任をもって対処すべき』
The Economist、9/6号
世界で電子廃棄物が急増し、鉛、水銀、ヒ素、ベリリウム、カドミウム、ポリ塩化ビニルなど多くの有害物質が含まれる。しかし、適正処理には程遠い。米国では、年間900万トンのうち、リサイクルされるのは15~20%で、80%がアジアやアフリカへ輸出される。EUも、バーゼル条約があっても、リユース名目での押付けは後を絶たない。中国・広東省の貴嶼鎮には世界で最も多くの電子機器廃棄物が集まる。児童を含む15万人が手で解体する。児童の血中鉛濃度は安全上限を49%も上回る。インドも処理大国で、デリーだけで2.5万人が従事する。たき火に放り込み、金と銅だけを取り出す。電子廃棄物は年8%増え、2009年には2000~5000万トンだったが、2020年に1億トンに達する。先進国は不要な電子機器について責任ある行動を取るべきだ。