予想されていました。


http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2400I_U3A121C1FF8000/

米エコカーベンチャーのフィスカー・オートモーティブが経営破綻した。米投資グループに身売りする。フィスカーはオバマ米政権が環境分野での雇用創出を目指した「グリーンニューディール」政策の主要支援先。電池など関連の資金支援先でも破綻が相次いでおり、政策の失敗が鮮明になってきた。

 フィスカーは22日に米連邦破産法11章の適用を申請。米投資グループのハイブリッド・テクノロジー・ホールディングスが、不良債権化した1億6800万ドル(約170億円)分のフィスカー向けのローン債権を引き取る形で同社を買収することで合意した。ロイター通信などによると、ハイブリッド社は香港の実業家、李沢楷氏が実質的に率いている。

 オバマ政権のグリーンニューディールに基づく支援先で破綻するのは主要企業で6社目。これまでに太陽光発電のソリンドラなどが破綻した。

 フィスカーはアルミ素材を多用したプラグインハイブリッド車で、1台10万ドルを超える高級スポーツセダン「カルマ」がほぼ唯一の商品。オバマ政権下で2009年に成立した景気対策法に基づき、米エネルギー省から計5億2900万ドルの低金利融資枠を得た。当時、法的整理に入った米ゼネラル・モーターズ(GM)からデラウェア州の工場を買い取り「米産業界の新旧交代の象徴」ともいわれた。(続く)