休暇を利用してこれまで念願だった福岡の二つのビジネス

支援図書館を訪ねました。


以下、勝手な見聞録です。


■福岡県立図書館



hukuoka


箱崎宮駅から直ぐにあります。

雰囲気は、アーリントンの図書館を思わせるような感じです。


シーボルトや朝鮮通信使の展示は、なるほどという感じです。

こうしたところに力を入れているのでしょう。


ビジネス支援の方は、基礎的な資料は揃えていますが、

業種別貸出審査辞典が見あたりません。


品揃えもありきたりですし、ちょっと蔵書数も少ないですね。


インターネットコーナーでは10席のうち5席に老若男女が

ネットサーフィン。日経テレコンとかは、利用者ゼロ。


落ち着いた雰囲気ですが、賑わいやビジネス支援の方向性

は見えませんでした。


直前に、麻生知事出席の式典に出ていましたが、麻生知事は

水素社会構築に大変熱心です。普通なら挨拶だけとか、せめ

てテープカットで帰ってしまいそうなのに、内覧会や懇親会に

も顔を出されていました。ご自身でも、アメリカ・カナダに水素

燃料電池関係の視察に行っておられます。


例えば、知事が、これだけ明確な方針を立てているのですか

ら、水素社会・燃料電池の書籍やデータ、出張記録などを

置いてもよさそうですが、そういう動きには無縁です。


また、ビジネス支援を通じて地域をどうしたいのかという

気概がみられませんでした。


例えば、県庁が旗振りしている、IT、バイオでも良いですし、

先ほどの水素も一案でしょう。また、リサイクルや環境でも

北九州は注目されていますが、今や流行のエコビジネスの

書籍も限られています。


予算の制約があるという前に、やる気や外部への感度の

低さでがっかりしました。


他方で、職業紹介などの情報を集めているのは竹の塚の

ようでもあり、アーリントンのようでもあり努力の気配があり

ますが、テーブルに座った大人達はマンガを読んでました

から起業・創業・就活とも無縁な雰囲気でした。


そうはいっても入口の中企庁のパンフなどは好感がもてます

し、特許アドバイザーを招いた講演会などもグッドです。


県中枢の動向とシンクロするともっとおもしろくなるでしょう。


■福岡市立総合図書館


福岡ドームやタワー近くですが、市内からはちょっと不便な

ところにあります。歩いただけで足が痛くなりました。


ややバブリーな建物に入ると、賑わいがあります。立地の

不便さは地元の人にはないのでしょうか?付近に学校が

多いのもいいのかもしれませんが、ビジネスマンや年輩の

人もちらちらいます。


雰囲気は浦安図書館ですね。


地域資料も充実していますし、議会や市役所の情報公開

コーナーの観もある資料室はなかなかいいです。ターゲッ

ト産業かどうか分かりませんが、映像関係の資料も充実

していました。


また、最近始まったビジネスカタログコーナーには、中企庁

他のパンフレットが満載です。


また、入口には12月に福岡で開催されるPVSEC2007

国際太陽電池会議のポスターもしっかり掲示してありました。


こういうちょっとした気配りが創業やビジネス支援には大事

ではないかと思います。


★ ☆ ★


二館を比べてみると随分違いがありました。


総務省からの出向者のガンバリや理解度の差でしょうか?

金があるからできることなのでしょうか?あるいはやはり

担当者のやる気やセンスなのでしょうか?


謎は尽きません。