近所の公園のカモさんの家族の話
バニラの出演なし。
まずは一枚の写真をご覧ください
ちょっとしたストーリーがある
ひと月ほど前、2組の夫婦に子ガモが6羽ずつ生まれた。やがて子ガモは徐々に姿を消し、ついに1組の夫婦の間の子ガモは1羽になった。
そしてもう1組の夫婦の間の子ガモは2羽に。
当初、それぞれの家族は決して交わる事がなかったが、ほどなくして、それぞれの子ガモ同士が一緒に行動する姿が見られるようになった。
写真見にくくてすみません…
実はこの時、親ガモはいない。
実はカルガモは育児を夫婦が交代でするらしく、母親は夜通し起きているらしい。その育児交代のタイミングの隙を突いて、親の目を盗んで遊んでいるのだ。
普段は親ガモが我が子を守る為、間に割って入る。親の目を盗んでお互いに遊んでいるとは思っていない様子が実に滑稽であり、微笑ましくもある。
親が子を守るのは当然であるから、何も言うまいというのが率直な意見であるが、今年は少し事情が違った。
実は2羽の兄弟には親がいない。生まれて1〜2週間程でいなくなってしまった。引っ越しの際にはぐれたのだろうか?わからないが、とにかくいない。しかしこの兄弟は親がいないままさらに2週間生き抜いていた。
本能があるとは言え、お手本を無くした無垢な子供である。
カモさんを見に来る常連客は皆心配していた。
すぐに食べられるか、餓死してしまうか、とにかく平穏には生きていけないだろうと思っていた。
しかし怒涛の2週間を生き抜いた。これは凄い兄弟だ。実にたくましい。親に守られても死ぬ者は死ぬ。運やセンスのない者はたちまち生き絶えるであろう世界である。病死もあるだろう。
この状況が続くとは限らない。ただのまぐれかもしれない。大人になり、羽を広げて飛べるまでもつだろうか。
皆そう思っていた
そんな折、あの光景が目に飛び込んできた。
冒頭のシーンである。
ごくありふれた事なのかもしれない。しかし素直に感動した。
私はこの美しい営みを忘れない。
ありがとう、カモさん。





