YAMAHA銀座店が新たに建て替えられてリニューアルオープンしました。
そのB2Fにある「ヤマハ銀座スタジオ」にて、3/24まで「Yamaha Design Masterworks」と称し、YAMAHAが提案してきた先進性を鍵盤楽器のプロダクトデザインを通じて展示するイベントが開催されています。
展示されているものは普段なかなかお目にかかれない懐かしの名機から最新機種まで♪
会場に入るとまず目に付くのがコンセプトモデルの「key between people (2008)」でした。
※( )内は発表された年
バーカウンターに鍵盤を埋め込んだような、ユニークなスタイルのこの電子ピアノはデモンストレータによる演奏もありました。
ピアノの一部が聴衆のテーブルにもなっているため客席と奏者の距離を感じさせず、みんなで音楽を楽しむというコンセプトのようです。
グランドピアノ級の占有面積で、置き場所は選びますけどね・・・(^o^;
会場はこのコンセプトピアノを取り囲むようにForm、Performance、Technologyという3つのコーナーが設けられ、それぞれを代表する楽器が新旧混在で展示されていました。
入口を入って時計回りに進んでいくとまず最初は「Form」コーナーです。
なんと、あのFM音源シンセの元祖「GS-1 (1982)」がありました。
残念ながらスピーカーユニットがなかったため音は出ませんでしたが、その存在感はさすが!
かつてCASIOPEAの向谷実氏も愛用しており、アンティーク家具のような外観に反してものすごく斬新な音に驚いた記憶があります。
GS-1の隣にはキッチンカウンターのようなコンセプトモデル「key in cantilever (2008)」が展示されていました。
表面は人工大理石で覆われており、天板をスライドすると鍵盤が出てくる仕掛けになっていました。
そしてこちらはすでに市販されている「MODUS F11 (2007)」です。
まるで壁から鍵盤が出ているようなフラットなデザインが目を惹きます。
次は「Performance」コーナーです。
まずはなんといっても「GX-1 (1975)」の目立つこと!
楽器というよりもまるで航空機のコックピットのようです。
その横に現行モデルの「MODUS H01 (2006)」を発見。
電子ピアノでありながら天板により音の広がりを調節できることもあり、弾いた時に音の響きを気持ちよく感じることができるモデルです。
こちらは少し弾いてみましたが、見た目同様に出音もいい感じでした。
そしてこちらもレア!
というか、まさかホンモノを間近で見て触れるとは思いませんでした。
坂本龍一氏のコンサートで演奏されたカスタムモデルの「Opera Piano (1999)」です。
ベースとなっているのはCFⅢですが、座って弾くほどの勇気もテクもなく、鍵盤にポロロ~ンと触れただけでした・・・(笑)
このコーナーのラストは、まさにパフォーマンスキーボードといえる2機種「SHS-10 shoulkey (1987)」と「KX5 (1984)」です。
この2台は共にシルバータイプを持っているので親近感がありました♪
ただ、肩から鍵盤を提げて弾くというのは見た目ほど簡単にできることではありません。
我が「KX5」も実戦では使ったことがなく、5人時代のD.F.O.メンバーにサインを入れてもらい保存版と化しています。
そして3つめは「Technology」コーナーです。
ここには一世を風靡した超有名モデル「DX7 (1983)」と、おそらく実物を目にしたことがある人はかなり少ないと思われる「VP1 (1994)」の2台がスタンドにセットされていました。
この初期型の「DX7」は自分の機材の中で最も使い込んだシンセで、かなり音創りにのめり込んだ覚えがあります。
このシンセがあればどんな音でも創れるんじゃないかと思ってしまうほど、当時としては斬新で色々な音が出せました。
一方の「VP1」ですが、非常に高価で生産台数も少なかったこともあり、当時は楽器店に並ぶようなモデルではありませんでした。
たしか浅倉大介氏が保有していたような気がします。
2台のシンセの横には発表されたばかりの「CP1 (2009)」と懐かしの「CP-70 (1976)」が隣り合わせに展示されていました(CP-70の方はMIDI搭載のCP-70M)。
最新音源を搭載して生まれ変わった「CP1」と、ピアノアクションを画期的な分割ボディに納めた「CP-70M」の2ショットもなかなかないでしょう。
GX-1、GS-1、VP1・・・YAMAHAの最上位機種には栄光のナンバー「1」が付くことが多いですね。
最近はMOTIFシリーズのように鍵盤数をイメージさせる6(61鍵)、7(76鍵)、8(88鍵)が付くモデルもありますが、ここにきてついにCPシリーズに「CP1」が登場しました。
今回は展示がありませんでしたが、アナログシンセCSシリーズの最高峰「CS70M」や、DXシリーズのモンスターモデル「DX1」もあれば最高だったかも。
特に「DX1」の美しいインジケータ満載のパネルは一見の価値ありです。
他にもデザインコンセプトのモックが展示されていたり、大型スクリーンでは「STAGEA (2003)」や「AVANT GRAND (2009)」などが映像で紹介されており、YAMAHAキーボードの歴史を実機と映像で贅沢に振り返ることができる素敵な空間になっていました。
イベントが終了するとこれらの展示品は静岡県浜松市のYAMAHA本社に持ち帰られるそうです。
このような貴重なモデルを実際に触れられる(一部は音も出せる)状態で公開してくださったYAMAHA銀座店に感謝!!


