じゃじゃーん、行ってきましたよ! 第8回大阪アジアン映画祭 。
17日まで開催中だし、すでに上映された映画も繰り返し上映する仕組み(すばらしい!)だから、このブログを見て気になった映画があったら、ぜひ足を運んでね。
私が見た映画を以下にリストアップ!
(画像はアジアンのサイトより拝借しました)
まずは初日。
オープニングセレモニーとともに公開されたジョニー・トー作品『毒戦』。
ジョニー・トー監督も舞台挨拶に来てくれました!
この作品、はっきり言います!
絶対に見るべきです! 度肝を抜かれます。
トー作品では初の全編中国ロケ。とにかくすごいから。
写真上でルイス・クーの右にいる人物はスン・ホンレイ。超熱演だった。すごい俳優だわ。今後のスン氏の映画にも期待したい。
ちょうど折良くシネマート心斎橋ではジョニー・トー作品『奪命金』が上映中だったんだよね。これも14日まで。私は前週に別に心斎橋に見に行ってたから、運良く『映画監督ジョニー・トー 香港ノワールに生きて』という伝記映画も一緒に見ることができたんだよね。
そして二日目。
最初は台湾映画『BBS住人の正義』。
残念ながらこの日は、ヒーロー・リン監督の舞台挨拶の日ではなく、3/16の回でリン監督が来る模様です。
チケットは売り切れているようですが、会場に行けばすれ違うことができるかもよ。ちなみに映画祭公式パンフを持っていれば映画上映後に会場で行われるサイン会にてサインをお願いすることはできるはず。
この作品は、21世紀FOXのマークが入っていて、かなりCGにはお金が入っています。そしてエンタメ作品として面白い!
若い人向けの作品とは思うけれど、アイデア満載で見て損はないと思う。
なにより、主演のチェン・ボーリンとアイビー・チェンのコンビは目の保養になりますよ。
続いて、マレーシア・台湾合作『カラ・キング』。
上の写真のバイクに乗って一番前にいるのが、主演で監督のNameweeさん。マレーシア人で、アジアン映画祭には去年も『ナシレマ2.0』という作品を出品し、舞台挨拶に来ています。これはマレーシア映画でした。
今年も舞台挨拶に来てくれました! ジョニー・トーさんと一緒に並んでましたよ。
この映画、写真を見てぴんとくると思うけれど、チャウ・シンチー作品の常連だったン・マンタが出ています。コメディ映画としてはまずまず面白い。
そして、映画館を変えまして、タイ映画『アンニョン! 君の名は』。
実は正直、タイトルからして韓国映画と間違うような感じだし、まったく期待してなかったのが、大収穫!
すごい、面白かった!
タイ映画ってこんなに楽しいの? こんなにキュートな青春映画が撮れるの?
そんでもって、このかわいらしい女優さんの名は?(→ヌンティダー・ソーポンちゃんと言います)
イケてないと思ったら終盤どんどんかっこよくなる主演男優くんの名は?(チャンタウィット・タナセーウィー君と言います)
いやぁ、新発見。タイ映画楽しいね! 見て損はないけれど、実はこの作品2011年のアジアン映画祭で公開されたものの再上映。このときはABC賞というのをもらったそうですよ。
ふう~。まだこの日は見たんだよ。最後は香港映画『低俗喜劇』。
いやー、笑った。すごい笑った。こんな低俗なギャグ映画は日本では作れないね(褒め言葉)。この日四作目という疲れも夜遅かった眠気もふっとぶおもしろさだったよ。
主演は写真を見てぴんとくる人は香港通だね。『インファナル・アフェア』でトニーレオンの弟分であるキョン役だったチャップマン・トーです。
下の写真の巨乳ちゃんは、ダダ・チャンちゃんです。めっちゃ可愛かった。なんと3/15の回では舞台挨拶に脚本のロッ・イーサムさんと一緒に来るとか。きゃー残念。生で見たかったよ。
ちなみに、上の写真の男性はロナルド・チェン。
ということで二日目終了。疲れたけど、幸せな気持ちで寝ましたよ。
三日目。
この日の最初は台湾映画『GF*BF』。
主演女優のグイ・ルンメイちゃん見たさで選んだのですが、ルンメイちゃんがすばらしい演技をしていた。映画そのものも戒厳令時代の台湾の若者の青春群像を独自のまなざしで描いて、すばらしい秀作。
主演男優二人、ジョセフ・チャンとリディアン・ヴォーンも文字通りの熱演だった。
とくに上の写真の左側ジョセフ・チャンの押さえた演技が気に入った!
リディアン・ヴォーンはあの台湾映画のヒット作『モンガに散る』に出ていたイギリスと台湾のハーフ君。こちらも味があったよ。
3/16の回ではヤン・ヤーチェ監督の舞台挨拶があるそうだ。
うーん、こーしてみると、私は舞台挨拶をかなり見逃しているなぁ。
この日の二作目はインド映画『わが人生三つの失敗』。
監督は舞台挨拶にもろもろの事情で来られなかったけれど、なんと今の大阪のインド領事が、あの『スラムドッグ・ミリオネア』の原作者だってことで、同じインドつながりで駆けつけてくれましたよ。これはこれでうれしかった。
しかし、あの映画の原作者ってエリートだったのね。
実は、あまり期待してなかったのよ。クリケットにかける夢ってのが地味に感じてしまって。
前評判をほとんど聞いてなかったし。
しかし、舞台挨拶のときに知ったのだけれど、この映画の監督アビシェク・カプールさんは超売れっ子。
あまりの忙しさで舞台挨拶にも来れなかったということでした。
そして、映画を観てみて納得。インド映画につきもののダンスシーンを必然性のあるワンシーンをのぞいてカットし、上映時間もインド映画にしては短い130分に押さえた。結果、全体に緊張感がみなぎるパワフルな作品に仕上がっている。そして、ストーリーそのものも宗教的政治的対立も取り込んだインドならではのもの。
主役三人の対立しながらも続いていく友情も、きちんと描かれていた。
韓国映画がその地理的政治的緊迫感を映画に盛り込んで独特のものになっているように、インド映画だってドラマティックな要素をたくさん盛り込めるのだね。インド映画をあらためて見直したよ!
これはきっと全国公開されると思うので、観た方がいいと思う。
この日の三作目は、趣向を変えて、アジアン映画祭の協賛企画だった《ブルース・リー 没後40年記念特集上映》の一本『ドラゴン危機一発!』に足を運んだ。
ま、この作品はブルースのデビュー作ですごい古い作品。私も子供の頃に映画館で没後10年というリバイバル上映を観ているけれど、あらためて観たくなったので行ってきました。
この作品については多くを語る必要はないよね。
というわけで、私のアジアン映画祭は、ジョニー・トーの現代香港映画(正確には中国・香港合作)に始まり、間に台湾、台湾・マレーシア、タイ、香港、台湾、インドをはさんで、香港映画を世界に知らしめたブルース・リー映画で幕を下ろしました。
あらためて私、8作品も観たのね。たった二泊三日で。でも、まだまだ観たかったよ。
大阪に住んでたら、もっともっと楽しみたかったアジアン映画祭。
仕事の都合で長くはいられなかったけれど、とってもいい映画体験になったよ。
ありがとう、大阪アジアン映画祭。
あ、各映画の詳細も、時間があったら記事にしたいと思います!
来年もぜったい行くよ!