木曜。
いつも一緒に働かせて頂いている課の部長さんの退館パーティがありました。
この方、42年に渡り図書館に勤められたそうです。そして彼の言語への興味は素晴らしい。
彼の母国語は英語ですが、ドイツ語とをまず大学で学んだ後、この先どうしようかなと思ったところTWAのキャビンアテンダントの就職とライブラリアンの就職が決まり、ライブラリアンとしての道を選んだ。(絶対良い選択だったよ!)
図書館では最初はドイツ語の本ばかりの登録をされていてそのうちハンガリー語の本を見るようになった、ハンガリー語は分からないけどモスクワ出身のスタッフとドイツ語で話すうちにロシア語が面白いと思うようになったのでロシア語をマスターした、その後アメリカで生まれその後ドイツ、南米を住んだと言う同僚に出会いスペイン語をマスターしたと。スペイン語を勉強するとイタリア語も簡単にマスターしたらしい…凄すぎる!その後興味からモンゴル語を学びモンゴルから本を買うようになったとか…このように凄い人たちが普通にいます。。
一つ素晴らしい本、どんな言語でも良いからそれを手にとって読んで言語を習得して見てくださいと。私簡単なヒンズー語は知ってても既にヒンディーなんか読めないし。。
彼と直接仕事をする事はあまりありませんでしたが、今当たり前に使ってるシステムやルールのほとんどをこの方が手がけたと言うことを知って、彼の図書館への貢献は偉大で計り知れない図書館の遺産なんだなと。改めて凄い方だったんだと思いました。仕事するなら何か残さないとね。
12ページに及ぶ長いスピーチの中で彼は決して同僚の前で怒ったりしなかった、とも。確かにこの方はいつも穏やかで話をよく聞いていらっしゃる。
同僚を信じる事、尊敬する事がいかに大事かと言うことをおっしゃっていました。彼のお人柄、相当数のスタッフが集まりました。
だけじゃなく彼から学ぶ事もかなり多い。どうやったら仕事が効率よく早く終わるのかただ教えるのではなく話の中で考えさせられる話し方をする方。
この様に連邦政府では、かなり厳選された(英語以外の言語も含め)特殊な能力がある人しか働くことが出来ないのですが、だからこそトップに立つ人たちはとてつもなく大きな器の人ばかり。(中にはラッキーで上に上がった人もいるかもしれない、でも運も仕事の評価の一つだと思います)
幸いにも私は人生において感動させられる人に出会う事が本当に多い組織に就職出来て本当に有難いと思います。感動させられる人に出会う瞬間、私も人として一歩大きくなったような気がします。この瞬間を感じる喜びがあるからこそ自分の今の仕事を一生懸命こなしています。
この様な思いをしていると過去に働いた職場での嫌だったパワハラやしょうもない同僚からのちょっかいを笑える様になって、たまにそれらを思い出した時や目にした時に私は過去よりも大分人として成長出来たなとか、この辺がまだダメだとか客観視する事が出来る様になりました。それは誰かのせいにするのではなく自分が成長すれば誰も後ろ指なんて指さなくなるんだ。それでも自分を笑う人はそれまでの人だったと思って関わらなければ良いと私は信じます。そんな小さな価値観の人たちに評価されるなんて自分が勿体無い!
そんなことを色々考えたセレモニーでした。ランディ、残りの人生が幸せであります様に。