【新惑星シャモ・その6】
時間はトランクスがロンパンの背後を取る少し前に戻る。
バンゴハンの不意打ちのパンチを食らい森の外へ弾き飛ばされたコロネはしばらくの間空中で悶絶していたが、すぐに回復して悔しがった。
コロネ「くっそぉぉおおお!あのガキ!ひねり殺してくれるネ!」
コロネはそう叫ぶと、自分の周りに無数の気弾を作り出した。すべてバンゴハンにぶつけるつもりだ。
そこへ、コロネの目前に剣を背負った若者が頭上からスーッと降りてきて立ちはだかった。若者は腕組みをしてコロネを睨みつけていた。
コロネ「なんだ貴様ァ!邪魔する気ネ!」
トランクス:ゼノ「そうだ。あの人を殺させるわけにはいかない」
コロネ「こっちは気が立ってるんダ!邪魔するとこの気弾を全部ぶつけてやるゾ!」
コロネは自分の周りの気弾を誇示してみせた。その数は20~30発といったところだった。
トランクス:ゼノ「ふん…こんなもんか?」
トランクスはコロネの周りの気弾をざっと見渡して言った。
コロネ「ムギギギ…ムカつくヤローだネ!コロネ様の気弾の最大数108発!見せてやるネ!」
コロネはそう言うと周りの気弾を一気に増やした。正真正銘、コロネが今作り出せる気弾の最大数108発。コロネとトランクスの周囲の空中は気弾で埋め尽くされた。
コロネ「どうだ!ビビったか!どかないと全部お前にぶつけてやるネ!」
トランクス:ゼノ「ほう…」
トランクスは腕組みをしたまま周囲を見渡した。
トランクス:ゼノ「面白い。やってみろ」
コロネ「ハァ!?」
トランクス:ゼノ「どかないとオレに全部ぶつけるんだろ?やってみろよ」
トランクスの言葉を聞いたコロネの怒りは、沸騰したお湯のようなものから一気に冷たい氷のような殺意に変わった。
コロネ「じゃあ死ネー!!」
コロネが両手を振り下ろすと、108発の気弾が一斉にトランクスに襲いかかった。

トランクス:ゼノ「はーーーーーっ!!」
トランクスが腕組みの体勢を崩さず気合いを一閃させると、トランクスを中心に突風が吹いた。そしてその一瞬で、コロネが放った108発の気弾はすべて消え失せた。
コロネ「な…なんだト!?」
コロネは驚きのあまり両手を振り下ろした体勢のまま固まった。
コロネ「気合いだけで…なんなんだコイツは…バケモノカ…?」
トランクス:ゼノ「さあな…だがオレがお前を殺すのに108発も必要ない。1発で十分だ」
コロネ「ま、まて…!なんでオレがお前に殺されなきゃならないんダ?オレがなにか…」
トランクス:ゼノ「覚えがないか?殺して来ただろう、罪もない人々を何人も…」
コロネ「うっ…」
トランクスはゆっくりと腕組みを解いた。それがコロネにとって合図となった。
コロネ「みんな…逃げロ!」
コロネは仲間がいる森の中へ向かって全速力で飛んだ。
トランクス:ゼノ「逃がさん」
トランクスは解いた両手を突き出し、複雑な印を素早く結んでから両手の親指と人差し指を使いスコープのようにしてコロネの後ろ姿を捕捉した。
トランクス:ゼノ「バーニング・アターーーック!!」
その絶叫とともに、トランクスが両手で作ったスコープから炎のような気弾が飛び出し、猛スピードでコロネの背中に炸裂した。そして爆発とともにコロネはコナゴナになって絶命した。
それから30分後。
ロンパン「なんだお前は?何者だ?」
ロンパンが突如背後に現れたトランクスに対して言った。
トランクス:ゼノ「お前が知る必要はない」
ロンパン「なんだと?」
トランクス:ゼノ「バンゴハンさんはお前を見逃したようだが、オレはそうはいかん」
それを聞いたロンパンは、この紫色の髪の男は先ほどの自分とサイヤ人の一部始終を見ていたのだと思った。
トランクス:ゼノ「もっと大勢のフリーザ軍を引き連れて戻って来るんだ、お前は」
ロンパン「なんだと!?」
ロンパンは自分の心の中を覗かれたような気がしてギクリとした。
トランクス:ゼノ「言っておくがオレはテレパシーを使えるわけじゃない…だが知っている。見てきたからな…未来を。お前は必ずそうする」
ロンパン「わけのわからんことを言うやつめ…だったらどうだというんだ!」
今度はロンパンはこの男が何を言っているのかよくわからなくなり、急いでいるところを足止めされていることに苛立ち始めた。
トランクス:ゼノ「お前の仲間はオレが殺した。ついでに言うとお前達が乗って来たポッドもすべて破壊した」
ロンパン「なっ…」
ロンパンは驚いて絶句した。そして「本当のことなのか?」と疑いつつもフリーザ軍への帰還が適わなくなったかも知れないことにショックを受けた。
トランクス:ゼノ「あのポッドには発信機が付いているからな。お前達の消息がフリーザ軍にバレてしまう」
ロンパン「なんなんだ…お前は。一体なんなんだ…?」
突如として現れた男の得体の知れなさに、ロンパンは恐怖で震えた。そして、やはりこんな星に来るんじゃなかったと心底思った。
トランクス:ゼノ「お前はここで死ぬんだ」
トランクスは背中の剣に手をかけた。
それが引き金となり、心理的に追い詰められたロンパンは攻勢に転じた。
ロンパン「ロンパンビーム!」
ロンパンは人差し指を伸ばした右手を左手で支えて構えたが、その瞬間にはトランクスの剣により上半身と下半身に両断されていた。

トランクス:ゼノ「遅い」
ロンパン「ぐおぉ…」
トランクスはそこから目にも留まらぬ剣さばきでロンパンを小間切れにし、片手でエネルギー波を放ち全ての肉片を消滅させた。
トランクスがゆっくりとシャモ星人の集落に降り立つと、シャモ星人たちはどよめいた。また侵略者が現れたと思ったのである。集落はコロネの気弾にやられた者の治療などでてんやわんやだったが、一気に警戒態勢に変わった。
トランクス:ゼノ「皆さん心配ありません!オレは敵ではありません!」
トランクスは両手を広げて攻撃の意思がないことをアピールした。
トランクス:ゼノ「バンゴハンさんはいませんか!バンゴハンさんと話がしたいんです!」
トランクスがそう呼びかけると、ほどなくしてバンゴハンがトランクスの前に現れた。

バンゴハン「誰だ、あんた…俺に用だって?」
バンゴハンはまだ先ほどの戦闘による疲労の色が濃かった。
トランクス「はじめまして!オレはトランクスといいます。バンゴハンさんと同じ…サイヤ人の血を引く者です。バンゴハンさんにお願いがあってやって来ました」
バンゴハン「お、お願いって…俺はあんたのことなんか全然知らないのに、あんたはどうして俺のことを知ってるんだ?」
バンゴハンはトランクスの調子にキョトンとした。トランクスの話す意味がまるで分からなかった。
トランクス:ゼノ「そうですよね!不思議ですよね!でも、それは一緒に来ていただけたらすぐに分かります!」
トランクスは何が嬉しいのか笑顔だった。
トランクス:ゼノ「オレは強い人を探していたんです。そしてバンゴハンさんを見つけた。持て余しているでしょう?力を…」
バンゴハン「持て余す…」
バンゴハンはチラリと自らのかめはめ波でえぐった森の一部を見た。
トランクス:ゼノ「そうです。今日まで全力で闘う相手もいなかったでしょう?バンゴハンさんのその力をオレに…いや、平和のために貸して欲しいんです!」
バンゴハン「待ってよ待ってよ…話が急過ぎて…」
バンゴハンは頭を抱えた。突然現れたこの男は、何を言っているのか?何が狙いなのか?まったく理解できなかった。ただ、雰囲気や話し方から悪い人間ではないことだけはなんとなくわかった。
シャモ長老「トランクスさん!トランクスさんじゃないですか!」
トランクスとバンゴハンのもとに、シャモ長老がヨタヨタと歩み寄って来た。
シャモ長老「ワシはシャモです!パラガスに捕らえられていた時にお世話になりました」
トランクス:ゼノ「シャモさん!元気でしたか!」
バンゴハン「シャモ爺さん…この人と知り合いなの?」
トランクスとの再会を懐かしむシャモ長老にバンゴハンが訊いた。
シャモ長老「彼は新惑星ベジータで伝説のスーパーサイヤ人ブロリーと闘った地球の戦士のうち1人じゃ。未来からタイムマシンで現代へ来ていたそうで、新惑星ベジータから脱出し地球に着いてすぐに未来へ帰られたのじゃ。お前にも何度か話しておる」
トランクス「懐かしい話です!」
バンゴハン「そういや聞いたことがある話だなぁ…」
シャモ長老「ワシはすっかり老いぼれたが、トランクスさんは変わらず若々しいままじゃのう」
トランクス:ゼノ「サイヤ人は戦いに向いた青年期が長い民族なので、見た目は当時と変わらないかも知れないですね」
シャモ長老「それで…今日はまた未来からいらしたので?」
トランクス:ゼノ「そうです!それで実は…バンゴハンさんをお預かりしに来たのです」
トランクスの言葉に、トランクスとシャモ長老とバンゴハンを囲んでいたシャモ星人達がざわついた。たった今凶悪な侵略者から自分達を守ってくれた英雄を、この男は連れ去ってしまう気なのか…という動揺のざわめきである。
トランクス:ゼノ「タイムパトロールの活動がオレ1人じゃ限界が来ていまして…それでタイムパトロール隊を結成したんです。是非バンゴハンさんを隊員として迎えたくて未来からやって来ました」
再び周囲のシャモ星人達がざわめいた。
バンゴハン「た、隊員って…」
トランクス:ゼノ「ご覧の通りバンゴハンさんは強い。ですがそれだけがバンゴハンさんを選んだ理由じゃないんです。未来や過去にあまり影響のない孤独な存在であること。正義感が強いこと。ドラゴンボールを集めて条件に合う人はどこにいるかと尋ねたら、ここを教えられたんです」
シャモ長老「ふむ…そうでしたか」
シャモ長老はトランクスの話を聞いて考え込んだ。
バンゴハン「ちょっと!孤独な存在ってなんだよ!俺はこの星で育って仲間もたくさんいるんだぞ!」
バンゴハンはトランクスの言葉に反発した。
シャモ長老「いや、バンゴハンは天から降って来た子…天に帰す時が来たのかも知れん」
バンゴハン「爺さんまで何を言い出すんだよ!俺はここで育ったバンゴハンだよ!」
シャモ長老「いいや。お前の闘った跡をよく見てみろ。天変地異でもこうはいかん。バンゴハンよ、お前の力はこの星に留まってワシらを守るだけの力としては大きくなりすぎとるんじゃ」
シャモ長老はバンゴハンが特大のかめはめ波で破壊した森の一部を指差して言った。
バンゴハン「うっ…」
バンゴハンは自分なりの修行や、シャモ星人達との狩りなどでは満たされなかった達成感を今感じていた。持てる全力を発揮して闘う達成感。それはまだこの星の恐竜が強敵だった幼少期以来の感覚だった。このまま新惑星シャモに留まったとして、この達成感が味わえる日は再び来るだろうか。バンゴハンはそんなことを考え始めていた。
トランクス:ゼノ「バンゴハンさんはまだまだ強くなる。その力で世界を救って欲しいんです」
クック「そ~いえばバンのやつ、『ハァ~全力で闘いてえ~』ってよく言ってたッショ!」
コケコ「バンが俺達に気を遣って力をセーブしてたのは知ってたさ。戦闘民族なんだろ?サイヤ人って。俺達シャモ星人とは違って、闘うために生まれた民族なんだから。バリバリ闘うチャンスじゃんか」
バンゴハンと一番長い時間を過ごしたコケコとクックがシャモ長老の意見に賛成した。
シャモ長老「バンゴハン、お前がこの星に留まっていてはワシらしか救えん。だがお前の力ならワシらと同様に困っている人々をもっとたくさん助けられるハズじゃ。今日それがハッキリしたんじゃ」
バンゴハン「爺さん…。でも、さっきのやつらがもしも戻って来たら…」
トランクス:ゼノ「その心配はありません。ヤツらフリーザ軍はこのあと全軍を挙げて地球へ攻め込むことになっているんです。この星どころじゃなくなる」
バンゴハン「えっ…じゃあ地球を助けに俺を連れて行くってことなの?」
トランクス:ゼノ「それも心配無用です。地球には孫悟空さん達がいますから。バンゴハンさんに手伝って欲しいのはもっと別の脅威に対してなんです」
バンゴハン「別の脅威…?」
クック「なんか面白そうッショ!」
バンゴハン「クック!遊びじゃないんだぞ!」
コケコ「いや、でもさ。バンとここでずっとバカやってるのもいいけど…俺達の友達が世界を救うヒーローっていうのは、もっといいよな!」
クック「そうそう!」
バンゴハン「コ、コケコ…」
トランクス:ゼノ「バンゴハンさん、ここへまったく帰って来られないというわけではないんです。みんなに会いに来るのはいつでも出来る。まずは一緒に来てもらって、話だけでも聞いて下さい」
バンゴハン「う~ん…」
バンゴハンは悩んだ。しかし既に、この星でどこか満たされないまま過ごすよりもトランクスの誘いの方を魅力的だと感じていた。
バンゴハン「わかったよ。トランクスと一緒に行く」
バンゴハンは決意に満ちた真剣な表情でトランクスを見上げた。
シャモ長老「よくぞ決心した!なあに、ワシらの心配はいらん。思いっ切りやってこい!」
シャモ長老の言葉に、バンゴハンはゆっくりと頷いた。
シャモ長老「よし、天に帰るんじゃ」
トランクス:ゼノ「皆さんありがとうございます!では行きましょうバンゴハンさん!」
トランクスはフワリと宙に浮いた。
バンゴハン「あれっ…天に帰るのはいいけどさあ…トランクスさん」
トランクス:ゼノ「どうかしましたか?」
バンゴハン「空飛ぶのって、どうやんの?」
トランクス:ゼノ「あっ………あとで、教えます…」
(新惑星シャモ・おわり)
【デッキ紹介】
「ゴッドミッション7弾稼働記念デッキ」

6回目のデッキ紹介にして、遂にUR登場です(笑)。
先日最新弾のゴッドミッション7弾が稼働し始めましたので、それ絡みのデッキをご紹介します。
・HGD7-54トランクス:ゼノ「頭脳めいせき」「気力ダメージ無効ユニット」
・HGD7-55クロノア「まっすぐな正義感」「守護のダブルアタック」
・HG2-CP5孫悟空「ポタラでミスター・サタンと合体」
・HJ2-06ミスター・サタン「強運の持ち主」「パワーカプセル」
・HGD7-38ピッコロ「戦士の絆」
カード登録は、孫悟空を最初にして下さい。
[1R目]
・全員アタックエリアの二段目に出します。
・ドラゴンボール、ゴッド玉、フォトン玉の類は「強運の持ち主」でチャージインパクトに秀でたミスター・サタンに持たせます。
・戦闘力が1万出てクロノアの「まっすぐな正義感」が発動。全員の気力が25%回復しダメージ軽減率も25%アップ。
・先攻が取れればトランクス:ゼノの「頭脳めいせき」が発動し敵のチャージインパクトスピードがアップ。
・孫悟空、トランクス:ゼノ、クロノア、ピッコロのエリート連携でチャージインパクトに勝利すればピッコロの「戦士の絆」で固定ダメージ4000。
[2R目]
・孫悟空とミスター・サタンの合体はキャンセル。
・トランクス:ゼノの「気力ダメージ無効ユニット」を発動させ味方全員が気力ダメージを受けなくなる。
・全員アタックエリアに置き攻撃。
・戦闘力が5000以上出ればクロノアの「まっすぐな正義感」で全員の気力が25%回復しダメージ軽減率も25%アップ。
・ミスター・サタンの「パワーカプセル」が当たれば全員のパワー+2000。
・先攻が取れればトランクス:ゼノ「頭脳めいせき」で敵のチャージインパクトスピードアップ。
・エリート連携でチャージインパクトに勝利すればピッコロの「戦士の絆」で固定ダメージ4000。
・攻撃後、クロノアの「守護のダブルアタック」を孫悟空と一緒に発動させて、クロノアと孫悟空の受けるダメージが半減。
[3R目]
・孫悟空とミスター・サタンをゴタンに合体させる。ミラクルパーフェクト率超アップ。
・ドラゴンボール、ゴッド玉、フォトン玉の類はミラクルパーフェクト率が高いゴタンに持たせます。
・戦闘力が5000以上出ればクロノアの「まっすぐな正義感」で全員の気力が25%回復しダメージ軽減率も25%アップ。
・先攻が取れればトランクス:ゼノの「頭脳めいせき」で敵のチャージインパクトスピードアップ。
・ミラクルパーフェクトが出やすいゴタンを加えたエリート連携が決まればピッコロの「戦士の絆」で固定ダメージ4000。全員の気力全回復。
とにかく、合体ゴタンは合体したゴテンクス:ゼノにも負けないくらいミラクルパーフェクト率が高いので、攻防のアビリティのバランスが良いこんなデッキはどうかな?と考えてみました。暗黒魔界創世編の超ボスまでは、このデッキでクリアできましたよ。
それでは、また次回。