夫はやはり改心などしていなかった。


また朝帰りをしたのだ。


不思議と私の心は落ち着いている。

ある妄想のおかげだ。


その妄想とは

私がこの家を出て行くこと。

一人でアパートを借りて悠々自適に暮らすことを

思い描いているだけ。


不動産情報の間取り図を見てるだけで

夫の事がどうでもよく思えて来る。


あの街に行ったら・・・

この部屋に住んだら・・・


そんな事を妄想しては

PCの前で忙しくネットサーフィンをしている。


近い将来

この妄想が妄想でなくなる。


私は少しウキウキしている。

6月10日は結婚記念日だった。


9日の夕方に急に思い立った私は

TDLのチケットを用意し

舞浜のホテルの手配をしていた。


なのに夫は私の話を聞きもせず

帰って来なかった。


帰って来たのは10日の10時頃

駅から「どのバスに乗ればいいの?」と

メールが来ていたが気付かないふりをした。

しばらくすると家のインターホンが鳴ったが

これもまた気付かないふりをした。


今度は家の電話が鳴り

「開けて~」と。


一晩泣き明かした私は

夫の顔も見ずにいたが

涙は止まらなかった。


私の計画を知った夫は申し訳なさそうに

「ごめんね。。。」とだけ言った。


さかんに話しかけてくる夫


夜になり私が食事をしたかった店へ行った。

麦茶で乾杯をした。


そして床につき

営みをした。


そしてこの日に行けなかったTDLと舞浜のホテルは

近々の休日に行こうと話し二人は寝た。


夫が改心してくれたように思えた・・・・。



誰も助けてなんてくれないんだよね。


夫の親も兄弟も電話にすら出ない。


夫もね。


夫の上司もね。


みんな

「何かあったら相談してね。ひとりじゃないよ」


っていうけど


やっぱり一人なんだよね。


死ぬ?


夫に保険金が入るのに?


生きる?


ひとりっぽちで?


悲しい


淋しい


どうにもならない


どうにも出来ない