東京都議会における、女性議員への下劣なヤジ問題や、兵庫県議会議員の政務活動費の不適切な使用をはじめとして、この他にも地方議員の品位に欠ける言動に関する報道が後を絶ちません。本当に残念なことだと思います。一連の不祥事やそれが明るみに出た後の当事者の言動によって、国民の政治に対する不審、とりわけ地方議会に対する不審は高まっていると思います。また、後に述べますが、ただでさえ進展が見られない国の地方分権改革に関する議論に、冷や水を差すことになりかねないかと危惧しています。
私は議員として活動させて頂く以前、サラリーマンをしていました。あえて安定していたサラリーマン生活を捨て、生臭く不安定な政治の世界に足を踏み入れたのは、私の育った故郷と我が国の未来を案じたからです。また、思ってるだけ、口で言うだけではなく、実際に行動して変えていかなければならないと思ったからでもあります。理想をかかげるだけではなく、幻想なき理想を実現させるため、時には清濁併せ飲む覚悟もしました。
その中で、地方政治に活動の場を求めたのは、我が国の諸問題を根治するためには、最も住民に近い地方自治、地方政治を発展させなければこれはなし得ないと考えたからです。例えば我が国の1000兆円を超える、先進国ではダントツ1位の国債残高を見てみても、とてもこのやり方で未来永劫、我が国が健全な状態であり続けられるはずはありません。これを、政治家や官僚のせいにするのは容易いですが、民主国家である以上、政治家を選んだのも国民であり、間接的にではありますが官僚を含めた統治機構を構築してきたのも国民です。すなわち、政治を良くしよう、国を良くしようとするなら、それを選択する国民も良くなっていかないといけません。その為に、最も身近に政治を感じ、参加することが物理的にも制度的にも可能な、地方自治、地方政治を発展させ、住民一人一人に政治を体験してもらうという取り組みが必要なのだと思います。フランスの政治家、政治思想家としても知られるトクヴィルは「地方自治は民主主義の最良の学校である」という主旨の言葉を残しているそうです。この最良の学校である地方自治を、住民の興味や参加を一層高めていくことを含めて発展させていく必要があります
。
その為に、我々がするべきことは、まず我々が現在与えられている権限の中で、住民参加や議会への興味を高めてもらえるよう、改革を行うことだと思います。
これについては、私が当選させて頂いて以来、一貫して取り組んできましたが、昨年の12月に八王子市議会基本条例を制定し、一般質問における一問一答方式の導入や、委員会における委員間討議をこれまでに実施してきました。また今後は議会報告会などを実施し、まちづくりなどについて、「議会として」ご意見を伺う場を設け、一層の住民参加を促していく取り組みをしていく予定です。
そしてもう1つは、一層の権限の移譲を国へ、都へ求めていくことです。中核市への移行はその取り組みの中での成果の1つだと思います。例えば、東京都に消費税の税率を決める権限があって、それを上げるか下げるか決めるという選挙になれば、当然投票率は上がると思います。そいういった、言わば「関心の高い」イシューについてはほぼ全て国が権限を有しています。これが、中央集権といわれる1つの理由であり、地方選挙の投票率が低い1つの要因でもあります。しかし残念ながら、政権交代以降、地方分権への取り組みは、全く進展が見られず、現政権の熱意も感じられません。この分野では、明らかに改革は進んでいないと言って良いでしょう。それに加えて、昨今の地方議会における耳を疑うような不祥事が続いており、非常に困難な状況だといえます。
まずは我々が出来る範囲で議会改革を進めていき、「少なくとも八王子の市議会はしっかりやってるな」と思ってもらえるように、同時に、住民の皆さんに分かりやすいテーマを多く設定して議論に参加してもらえるような議会にしていきたいと思います。今週以降の議会報告会についても、各会派で実施時期などについて意見が分かれているところですが、少なくとも今年度中の実施を目指して取り組んでいきたいと思います。
久々に長文で失礼致しました。少々とりとめもない文章になってしまいましたが、昨今の報道と高校球児のアツいプレーを見ていて思いを新たにしたところです。
私は議員として活動させて頂く以前、サラリーマンをしていました。あえて安定していたサラリーマン生活を捨て、生臭く不安定な政治の世界に足を踏み入れたのは、私の育った故郷と我が国の未来を案じたからです。また、思ってるだけ、口で言うだけではなく、実際に行動して変えていかなければならないと思ったからでもあります。理想をかかげるだけではなく、幻想なき理想を実現させるため、時には清濁併せ飲む覚悟もしました。
その中で、地方政治に活動の場を求めたのは、我が国の諸問題を根治するためには、最も住民に近い地方自治、地方政治を発展させなければこれはなし得ないと考えたからです。例えば我が国の1000兆円を超える、先進国ではダントツ1位の国債残高を見てみても、とてもこのやり方で未来永劫、我が国が健全な状態であり続けられるはずはありません。これを、政治家や官僚のせいにするのは容易いですが、民主国家である以上、政治家を選んだのも国民であり、間接的にではありますが官僚を含めた統治機構を構築してきたのも国民です。すなわち、政治を良くしよう、国を良くしようとするなら、それを選択する国民も良くなっていかないといけません。その為に、最も身近に政治を感じ、参加することが物理的にも制度的にも可能な、地方自治、地方政治を発展させ、住民一人一人に政治を体験してもらうという取り組みが必要なのだと思います。フランスの政治家、政治思想家としても知られるトクヴィルは「地方自治は民主主義の最良の学校である」という主旨の言葉を残しているそうです。この最良の学校である地方自治を、住民の興味や参加を一層高めていくことを含めて発展させていく必要があります
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その為に、我々がするべきことは、まず我々が現在与えられている権限の中で、住民参加や議会への興味を高めてもらえるよう、改革を行うことだと思います。
これについては、私が当選させて頂いて以来、一貫して取り組んできましたが、昨年の12月に八王子市議会基本条例を制定し、一般質問における一問一答方式の導入や、委員会における委員間討議をこれまでに実施してきました。また今後は議会報告会などを実施し、まちづくりなどについて、「議会として」ご意見を伺う場を設け、一層の住民参加を促していく取り組みをしていく予定です。
そしてもう1つは、一層の権限の移譲を国へ、都へ求めていくことです。中核市への移行はその取り組みの中での成果の1つだと思います。例えば、東京都に消費税の税率を決める権限があって、それを上げるか下げるか決めるという選挙になれば、当然投票率は上がると思います。そいういった、言わば「関心の高い」イシューについてはほぼ全て国が権限を有しています。これが、中央集権といわれる1つの理由であり、地方選挙の投票率が低い1つの要因でもあります。しかし残念ながら、政権交代以降、地方分権への取り組みは、全く進展が見られず、現政権の熱意も感じられません。この分野では、明らかに改革は進んでいないと言って良いでしょう。それに加えて、昨今の地方議会における耳を疑うような不祥事が続いており、非常に困難な状況だといえます。
まずは我々が出来る範囲で議会改革を進めていき、「少なくとも八王子の市議会はしっかりやってるな」と思ってもらえるように、同時に、住民の皆さんに分かりやすいテーマを多く設定して議論に参加してもらえるような議会にしていきたいと思います。今週以降の議会報告会についても、各会派で実施時期などについて意見が分かれているところですが、少なくとも今年度中の実施を目指して取り組んでいきたいと思います。
久々に長文で失礼致しました。少々とりとめもない文章になってしまいましたが、昨今の報道と高校球児のアツいプレーを見ていて思いを新たにしたところです。