障害のある方や高齢の方、いわゆる社会的弱者の方々に対する「社会的な理解」を深めていくことが、ノーマライゼーションの実現に資すると思います。
その「社会的な理解」を深めていく為に、当事者の社会進出は欠かせません。特に、障害のある方については、まだまだその可能性があるし、そうしなければならないと考えています。
議会の中でも、障害のある方の社会進出を促進(もちろん本人にその意思があることが前提ですが)するという観点から、障害者雇用について様々質問や提案を行ってきました。
今日は、八王子市内で障害者を対象とした就労支援サービスを提供する民間の営業所へ、ご自身も障害をもっているの支援者の方と訪問しました。
所長さんとお話しをさせて頂き、障害者就労支援にまつわる、八王子の問題点などをお聞きしました。特に印象に残ったことは、八王子市は他市と比較しても、実習や実地訓練を受け入れてくれる企業などが少ないこと、などです。実習などを通じて、障害特性について雇用側での理解が進み、就労につながるケースは少なくないようですが、そういった機会がチャンスが少ないことは改善していく必要があります。
また、他市では行政機関が実習の受け入れをしている所もある一方で、八王子市では受け入れていないということもお聞きしました。八王子市は、一般市では初となる、いわゆる「障害者差別禁止条例」制定した自治体です。障害行政の分野で、他市に遅れをとることは許されません。この点、事実関係を含めて、調査をしていきたいと思います。
人はそれぞれ個性があり、違いがあります。それを尊重し、配慮しお互いが豊かに生活出来る社会を目指さなければなりません。特に、社会的弱者の方々については、その理解を含めまだまだ理想と現実の乖離が大きいと思います。その差を少しでも小さくしていけるよう、頑張ります。