7月21日投開票の、参議院選挙にて、我々民主党はまたしても大敗を喫しました。
そんな中でも、民主党候補を応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。
私も街宣活動や、電話等を通じて多くの有権者の皆様からご意見や激励を頂きました。
しかし結果は、民主党結党以来の歴史的大敗となりました。ご期待に添えなかったことについて、お詫び申し上げます。
2011年の統一地方選、2012年の衆議院選、2013年の都議選、そして今回の参議院選と、大きな選挙だけでも4連敗、さらにその負け方は段々とひどくなってきています。
つきなみな言い方ですが、民主党という政党のあり方を、今こそ大きく見直さなければならないと思います。それは、党のガバナンスの問題や、世代交代の問題、野党共闘の問題、党内部の国と地方の関係の問題など色々あると思います。
まず、政党の芯となる、綱領についてですが、昨年末から新綱領の策定作業を地方議員も含めて行い、先般、新綱領が完成しました。この内容自体は、国民の皆様にとって共感する部分が多い、よく出来たものだと思っています。私の意見も、特に憲法に関する表現の部分で多分に盛り込んでもらったと思っています。
余談ですが例えば私があえて自民党と民主党とを比較したときに、自民党はアメリカのように自由主義、競争主義に重きを置く社会を、民主党はドイツをはじめとした多くのヨーロッパ諸国のように、社会福祉に重きを置く社会をめざしているように思います。
ただ、綱領は個別具体の政策課題についての考え方を謳ったものではありません。党のめざす社会像や国家像等をあえて抽象的に謳っているものです。政党を船に例えるなら、綱領はその船の全体像と最終目的地を示したものだと言えると思います。これをもとに、個別の政策課題に対して、進路を右に、左に、もしくは真ん中にとり、進んでいく訳ですが、このときその乗組員、すなわち政党の構成員は、鉄の結束をもって一糸乱れぬ行動をとらなければならないことは言うまでもありません。
しかし、今の民主党にはこの点が大きく欠如しています。これは必ず改善しなければならない大きな欠点だと思います。前回衆議院選前の、消費増税にまつわる内輪もめはもとより、今回の参議院選挙でも、この欠点が如実に出てしまいました。この問題を抱えていては、いつまでたっても国民から信頼される政党にはなれないと思います。良いことを言っていても、その為に公然とオールを漕ぐ事を辞める者がいては、舵を逆にきろうとする者がいれば、本当にそれが実現出来るのか、不安になるのは当然だと思います。
また、そういった重大な過失を犯した者については、党の信頼回復が叫ばれる今だからこそ、徹底した厳しい処分をするべきだと思います。それが総理大臣を経験した者や、党の中枢にあるものであればなおさらだと思います。
それが出来なければ、到底党の再生などなし得ないと思います。逆に言えば、その問題を解決しないまま、仮に敵失などにより支持が回復したとしても、また同じ轍を踏む可能性が高いわけで、これは意味が無いと思います。以上、党のガバナンスの問題について、少し述べさせていただきました。党の規律を高め、示した目的地に本当に到達出来るという信頼を回復するには、時に冷酷な判断を下さなければならないと思います。
何より、「隗より始めよ」だと思います。上記の点を徹底して改善することが第一で、次に党内での国と地方の関係を見直していくべきだと思います。「再び地域から」、「地域主権改革」などスローガンだけに終わらないようにする為にも、この問題の改善は党所属の全ての地方議員が思っている事だと思います。これらが出来なければ、早晩地方議員からも愛想を尽かされる日が来ると思います。私もそうならないように、一地方議員の小さな声ではありますが、積極的に提案していきたいと思います。
世の中全て、1つの党になって良い訳がありません。権力は腐敗する、専制的権力は徹底的に腐敗する、といったアクトン卿の言葉は有名です。日本の為に、もう1つの船は必ず必要だと思います。
そんな中でも、民主党候補を応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。
私も街宣活動や、電話等を通じて多くの有権者の皆様からご意見や激励を頂きました。
しかし結果は、民主党結党以来の歴史的大敗となりました。ご期待に添えなかったことについて、お詫び申し上げます。
2011年の統一地方選、2012年の衆議院選、2013年の都議選、そして今回の参議院選と、大きな選挙だけでも4連敗、さらにその負け方は段々とひどくなってきています。
つきなみな言い方ですが、民主党という政党のあり方を、今こそ大きく見直さなければならないと思います。それは、党のガバナンスの問題や、世代交代の問題、野党共闘の問題、党内部の国と地方の関係の問題など色々あると思います。
まず、政党の芯となる、綱領についてですが、昨年末から新綱領の策定作業を地方議員も含めて行い、先般、新綱領が完成しました。この内容自体は、国民の皆様にとって共感する部分が多い、よく出来たものだと思っています。私の意見も、特に憲法に関する表現の部分で多分に盛り込んでもらったと思っています。
余談ですが例えば私があえて自民党と民主党とを比較したときに、自民党はアメリカのように自由主義、競争主義に重きを置く社会を、民主党はドイツをはじめとした多くのヨーロッパ諸国のように、社会福祉に重きを置く社会をめざしているように思います。
ただ、綱領は個別具体の政策課題についての考え方を謳ったものではありません。党のめざす社会像や国家像等をあえて抽象的に謳っているものです。政党を船に例えるなら、綱領はその船の全体像と最終目的地を示したものだと言えると思います。これをもとに、個別の政策課題に対して、進路を右に、左に、もしくは真ん中にとり、進んでいく訳ですが、このときその乗組員、すなわち政党の構成員は、鉄の結束をもって一糸乱れぬ行動をとらなければならないことは言うまでもありません。
しかし、今の民主党にはこの点が大きく欠如しています。これは必ず改善しなければならない大きな欠点だと思います。前回衆議院選前の、消費増税にまつわる内輪もめはもとより、今回の参議院選挙でも、この欠点が如実に出てしまいました。この問題を抱えていては、いつまでたっても国民から信頼される政党にはなれないと思います。良いことを言っていても、その為に公然とオールを漕ぐ事を辞める者がいては、舵を逆にきろうとする者がいれば、本当にそれが実現出来るのか、不安になるのは当然だと思います。
また、そういった重大な過失を犯した者については、党の信頼回復が叫ばれる今だからこそ、徹底した厳しい処分をするべきだと思います。それが総理大臣を経験した者や、党の中枢にあるものであればなおさらだと思います。
それが出来なければ、到底党の再生などなし得ないと思います。逆に言えば、その問題を解決しないまま、仮に敵失などにより支持が回復したとしても、また同じ轍を踏む可能性が高いわけで、これは意味が無いと思います。以上、党のガバナンスの問題について、少し述べさせていただきました。党の規律を高め、示した目的地に本当に到達出来るという信頼を回復するには、時に冷酷な判断を下さなければならないと思います。
何より、「隗より始めよ」だと思います。上記の点を徹底して改善することが第一で、次に党内での国と地方の関係を見直していくべきだと思います。「再び地域から」、「地域主権改革」などスローガンだけに終わらないようにする為にも、この問題の改善は党所属の全ての地方議員が思っている事だと思います。これらが出来なければ、早晩地方議員からも愛想を尽かされる日が来ると思います。私もそうならないように、一地方議員の小さな声ではありますが、積極的に提案していきたいと思います。
世の中全て、1つの党になって良い訳がありません。権力は腐敗する、専制的権力は徹底的に腐敗する、といったアクトン卿の言葉は有名です。日本の為に、もう1つの船は必ず必要だと思います。