本日、改選後第一回目となる厚生委員会が、村松新委員長、鈴木副委員長のもと開催されました。
今回は、以下の事項について市側から報告があり、それぞれの事項について委員からの質問、提案を行いました。
①「八王子市シルバーふらっと相談室館ヶ丘」開設について
②大腸がん検診クーポン事業の実施について
③腸管出血性大腸菌による食中毒事故について
④組織改正について
⑤平成24年3月に指定期間が満了する学童保育所の指定管理者選考方法等について
⑥夏季の電力需給対策に伴い生涯学習センター(クリエイトホール)全館休館による子ども家庭支援センターの対応について
⑦市施設の夏期に向けた節電対策の取り組みについて
他
詳細は今後、速記として下記サイトにアップされます。↓
http://asp.db-search.com/hachioji-c/dsweb.cgi/
ここでは、個人的に気になった事項のみ抜粋してお知らせします。
①について
概要:「八王子市シルバーふらっと相談室館ヶ丘」は、お年寄りの方のための地域の相談窓口として、新たに開設された新規事業です。日中は職員が常駐し、お年寄りの色々な相談に対応し、問題解決に取り組む為の施設で、夜間も希望者には緊急通報システム等(有料)を活用し、見守りを実施し、一人暮らしのお年寄りの見守り強化を目的とした事業です。
私は、事業の主旨には賛同するものの、事業の効果を測定するための、定量的な目標値などが全く設定されていない点を指摘しました。事業の特性上、定性的な効果を重視しつつこの事業を継続するか、広げていくか、効果測定をするための、定量的な指標を設定して、事業を進めていくべきだという旨の質問と提案を行いました。
③について
概要:メディアでも多く取り上げられましたが、「ユッケ」などの生肉による食中毒事故を受けた、八王子市保健所の監視状況の報告です。幸い八王子市では未だ同様の発症例は見られないものの、多くの委員から、万全を期すべく、対応を強化していくべきとの提案がなされました。
この件に関して、問題の本質は、「事件が起こってからでないと、販売者を罰せられない」今の制度に問題があると思いました。例えば、衛生状況の芳しくない状況で生肉などの販売営業しているお店があったとして、保健所が立ち入り検査をして勧告等を行いますが、今の制度では罰則規定がないそうです。つまり、水際での対応が非常に難しい状況といえます。そこで私は、八王子市独自の条例で、罰則規定を設けた保健衛生指導の制度をつくるべきなんではないかと提案しました。市民の安全安心、生存権に関わる事項ですから、地方自治体として、しっかりとした対応を取っていくべきであり、上乗せ条例(国の規定よりも厳しい)をつくるにあたっても妥当性があると主張しました。残念ながら、市側からは、「広域的な問題なので都や国と連携して進める」旨の回答しか得られませんでした。この問題は継続して訴えていこうと思います。
⑤について
概要:学童保育所の新しい指定管理者の選考方法について、報告を受けました。指定管理者の選考にあたり、「指定管理者選考委員会(以下、選考委員会とする)」の他に「第三者評価」機関を設けて運用している。とのことでした。
しかし、よくよく見てみると、第三者評価調査員の中に、選考委員会のメンバーが入っていることがわかりました。私はこの点に注目し、「第三者評価委員と、選考委員会のメンバーが同じでは、「第三者機関」としての中立性が損なわれるのではないか」との旨質問し、第三者評価委員には、その中立性を確保するため、選考委員会のメンバーは入れない方が適当である、と提案しました。
以上の他にも、種々議論が交わされました。全内容をここで書くことは難しいですが、今後も気になる論点をまとめて、報告させて頂きます。
しかし、こういった質問や提案をしていくだけでは、直接的に市制を動かして行く事に繋がらないのではないかとも思う面もあります。その辺りも難しい問題ですが、これから勉強していきたいと思います!