こんにちは。臨床心理士、公認心理師の加藤です。

「また叱ってしまった」「何度叱っても子は同じことを繰り返す…」そんな言葉がため息とともに出たことありませんか？『叱る依存がとまらない』という本から学んだことを一部紹介します。

何度も叱ってしまう、罰を与えてコントロールしようとする。これは、叱る側の処罰感情が充足される、つまり懲らしめてやったことに満たされるためだとされています。加えて、叱られた側の行動もその直後は変化することが多いので、短期的には効果を感じてしまいます。

一方、叱られる側というと、叱られた後にどのような行動をとれば罰が短くなるのかを学んでいきます（たとえば「ごめんなさい」を言う）。あるいは、罰を避けるための行動も学ぶかもしれません。

しかしながら、恐怖などのネガティブ感情は、学びや成長とは真逆のシステムとされ、効率的ではないようです。学びや成長は、何かに挑戦した後に良いことが得られるという循環で生じます。それは脳の前頭前野と呼ばれる理性を司る部位を活性化させます。

では、叱らずに済むにはどうしたらよいのか。それを次回に書きたいと思います。

続く

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どうしても叱ってしまう