この胸をいっぱいにしたあなたは
きっと、あの日一緒に見上げた夜空のお星様のように
遠くで輝き、ずっとこの空を彷徨うのでしょう
あなたの軌道が私の軌道を横切ったとき
私はあなたに見つけられ、あなたのその優しくて力強い光に、吸い寄せられるように
2年、時を共にした
あなたと別れたあと、耳の中にはニューシネマパラダイスのエンディングだけが鳴っていて
愛し、愛されたことを、共にあったことを、そしてそれが過ぎていったことを、静かに噛み締めていた
ありがとうとあなたは言ったけど
そんなんじゃないのよ
そんなにありきたりな挨拶で締めくくってしまっては台無しだわ
成功したら連絡してねと私は言ったけど
あなたが失敗したときに、あなたが寂しいときに、あなたが苦しいときに、
私はいない
それがお別れ
ものがたりにはとびきりの終わりが必要なの
女が別れを決めるとき
ひとりの男を離れると決めたとき
それはみずからの美しさを守るため
男のなかで、二度と手にすることのできない美しい女として残るため
ちゃんと思い出してね
寒い日
落ち込んだ日
ふっと似た香りのした時
ふたりで行った場所を通りすがった時
そして、深い深い傷として刻まれて
これから少しずつ大人になっていくあなたをいっそう引き立てる
私はもちろんあなたのことは忘れるわ
きっとすぐに素敵な男性の隣を歩いているわ
思い出すこともなくなったころ
あなたから嬉しい報せが届いて
あら、良かったわねって微笑むの
私の人生はあなたのいない軌道に乗る
それはとても素晴らしいこと
お別れのタイミングは大切よ
あなたが私の恋人で良かったわ