いつか来るその日の為のまたねをいつまでも大事にしている私は、いつかの為に訪れたあの日のさよならをまだ溶かしきれないでいた。

目に映る全てのものがぶれて歪んで見えてくる。

何重にも塗り重ねられて全く本質が見えなくなって。

鮮やかな色彩が欲しいわけでもなく、モノクロの世界でも、セピア色の世界でもよくて、ただ何かひっかかるそんな毎日。

仕方がない、どうでもいい、結局のところ皆そう思っていたりする。

あの時から進めないで居るのは、実は私ではないんだ。

私はもうあの時、既に違う所に居て見届けていたから。


『よくわからないから、世界はおもしろい。』

自分の事すらわからないこの世の中に確定事項はない気がして、今日の私自身も未定。


前に進んでいるのに、心残りがあるなんて矛盾だらけな私は、どうやらこの矛盾を楽しんでいるよう。

『この矛盾が解決されたらおもしろくない。』


そうだね、そういう風にこういう風に、世の中は出来ている。

毎日が非日常ワンダーランド。

明日はきっと、私の家が砂漠に変わる。

そんな例えが具現化しそうなくらい。

日常があるからこその非日常。

非日常が日常になれば、日常はどこかへ行ってしまう。

そもそも日常の定義とはなんなのだろうか。

異界の定義とは?

答えが欲しいわけではなく、ただただ考えていたいだけ。

自分ルール歓迎の非日常の日常は、今日も明日も日々グレーゾーン。