手術が終了しました。

3時間ほどでしょうか、、、

病室から元気に出発した主人が、ベッドに乗って帰って来ました。
麻酔のため、うつらうつらとしながらも、私をしっかり見てくれました。
出来るだけ明るく、「おかえり」と声をかけ、「手術に耐えてくれてありがとう」と
心から感謝しました。

区域切除を当初は希望したものの、胸膜への浸潤の可能性や、再発、取り残しなどの心配もあり、
結局は肺葉切除になったことへの、わだかまりのようなものが、残るものの、
手術が無事に終わったことを、まずは「良し」としよう!

麻酔でうつらうつらしながらも、胸膜への浸潤はどうだったのか、と主人は私に聞きました。
先生からは、病理検査後でないと、はっきりしたことが分かりませんとしか言われていないので
そのように答えましたが、主人は「隠さないでくれ」と言いました。

病気を抱えた本人にとっては、切実な問題で、すぐにでも答えが欲しいですよね。
待つ間の恐怖を、がんの疑いを指摘されてから、何度も何度も味わっています。
私も、主人と同じように、早く知りたいのですが、こればかりは待つしかない、、、

主人には、
「先生はまだ何も分からないと言っていたよ。先生の様子は、特段変わった様子は無いし、
 取り繕うような感じも無かったし、、、、もしも先生が深刻な話しをしていたら、泣き虫の
 私だから、隠せないよ。だから今日は、何も考えないでいいんだよ」と答えるだけでした。

気の利いた配慮って、難しいです。

お世話になった先生に、これまで素人の立場で、ネットで知ったような齧りかけの知識で、
いろいろと質問をしたり、問いつめたりした失礼を許してください、とお話しし、
これから長いおつきあいになると思いますので、どうぞよろしくお願いします、と改めて
頭を下げました。

主治医のM先生は、それに答えるのも医者の仕事ですよ、と少し驚いた様子で、
肩を叩いてくださいました。
そして、切除した肺は、りっぱなきれいな肺でしたと、という先生の言葉が、
とてもとても切なかったです。
小さながん、それを排除するには、標準手術としては肺葉切除。
見た目がきれいな肺でも、たとえ臨床病期が1Aとしても、病理検査で病期が2にも3にも上がる。
がんは、切ない病気です。

気になることがあります。
診察当初、元気よく区域切除を言ってた主治医のM先生は、手術が近くなると、
肺葉手術の可能性が高いと言う雰囲気に少しずつ変化していました。
区域切除の試験に登録している病院なので、区域切除の臨床試験に登録しましょうと言っていた
勢いが、トーンダウンしていた感じでした。
ただ、そのように見えただけかもしれませんが、、、、
たびたび話しのニュアンスが変化する(?)M先生でしたので、深くは考えませんでしたが、
昨日入院時に看護師が持って来てくれた手術説明書には、術式の打ち合わせが済んでいないのに、
肺葉手術と記載されていたんですよね、、、、

あとで2人の先生から説明があると言われていたので、
その時に決まるのになあ???と思ったのですが、暫定的な書類なのかも、
と質問もしませんでした。

二人の先生からの説明時、すったもんだがあったのですが、一人の先生から、実は肺葉切除でいこうという流れになっていたんですよ、的な発言があり、不思議な感じがしていました。

主人や私が不安がっているための変更なのか、やはり胸膜への浸潤が問題なのか、、、、

お医者様とのコミュニケーションって、難しいです。


考えれば考えるほど、疲れるので、まずは手術が成功したことを感謝しつつ、今日は早めに眠ろう。

明日は、痛みに耐えながらリハビリを始める主人を、元気づけるぞ!