長男が、そうだな…多分小学五年生ぐらいの頃までは「好きな子いるの?」と聞けば「えへっまあね」という感じで直球の質問に直球で返ってくる、ストレートなキャッチボール、本音と本音のぶつかり合いが出来ていました。


しかし中1で不登校となり思春期真っ只中だった彼は、心の内を話してくれなくなりました。コンプリメントトレーニングを経ても、直球に直球で返す事は殆ど無くなったと思います。高校3年生頃までは。


では息子とコミュニケーションを取れなくなってしまったかというと、全くそうではありません。私が直球を投げるのをやめたんです。力を抜いてカーブを投げたり、時にはボールを投げなかったり。すると彼はグローブを構えるようになり、自ら球を貰いに来るようになりました。幼い頃から察しが良くて(悪い言い方だと敏感過ぎる)イチを言えば十まで察してしまう彼には直球の質問はきっとつまらなかったのでしょう。


不登校だった時、昼間は知り合いに会うのが怖くて外出できず、毎晩アイスを買うというエサをぶら下げて一緒にコンビニまで散歩をしていましたが、散歩中のたわいもない会話の中にポロッと本音を混ぜて来ました。それが長男の投げ方。今でも煮詰まったような顔をする時は「スイーツ買いに行くけど一緒に行く?」と散歩に誘うとのこのこ付いて来ます。そしてちょっとだけ頭の中の彼の考えを覗き見ることが出来るんです。