鍼の先生からいただいたお誕生日のプレゼントです.

珍しく美しいお野菜たち・・・食用のほおずきまで!

 

 

曲江  杜甫

 

朝回日日典春衣
毎日江頭尽酔帰
酒債尋常行処有
人生七十古来稀
穿花蛺蝶深深見
点水蜻點款款飛
伝語風光共流転
暫時相賞莫相違

 

朝廷の仕事を終わると春の衣を質に入れては,

毎日のように川のほとりで飲んだくれて帰る.

酒屋のつけはあちこちにあるが,

七十歳まで生きられる者などめったにいないのだ.

蜜を吸う蝶が花陰に見え,

しっぽの先で水面をつつきながらトンボが軽々と飛んでいる.

風よ光よ,ものみなすべては移ろいゆくものだ.

せめてしばしの間,あるがままに

この景色を楽しもうではないか.

 

 

信じられないけれど,

 

昨日はなんと! 70歳の誕生日でした.

 

他人事だと思っていた「古希」が現実に・・・

 

 

古希の元になった杜甫の詩「曲江」は,

 

やけっぱちなところもあるけれど,

 

あるがままに目の前の景色を楽しむ,

 

やわらかなありようを描いてもいて,

 

味わい深いものがあります.

 

見てくれは立派なおばあちゃんだけど,

 

稀だと言われていた70歳を,

 

どうにか無事に迎えられたのだから,

 

これからも私を取り囲む色々な事象を,

 

五感で受け取って楽しみながら,

 

一日一日を大切にしていきたいものです.