永遠のゼロをやっと読み終えました。 | あなろま浪漫 -堺のジュエリー作家が綴るの彫金オーダー制作物語ー 

あなろま浪漫 -堺のジュエリー作家が綴るの彫金オーダー制作物語ー 

堺市在住のジュエリーアーティストYuca Moritaがオーナー。Art studio -anaroma-の彫金制作日記、活動情報、孤高な個人作家の苦悩やあるあるetc…

Yuca Morita ジュエリーアーティストのもりたゆかです。

何かと話題になり、興行収入でトップを総なめにした「永遠のゼロ」。


流行りものを避ける傾向のあまのじゃくなワタクシ。
実はそれもありますが、ずっと戦争ものが苦手でした。
理由はよくわかりません。
何となく、絶対的に悲劇だから。日本が愚かだから。一つの目線だけで語れるものではないから。真実かどうか疑わしいから。などなど…
一番の理由は、真実を受け止める覚悟が無かったからかもしれません。
恐かったのだと思います。
戦争のことなんて、全て忘れてしまって全ての人の記憶から消えてしまった方がいいんじゃないかと考えたこともありました。

読書タイムは、電車くらいでしか取れないワタクシ。暇つぶしのつもりで手にしました。
最初は正直怠かったです。なかなか衝撃的な出だしでした。
そのうち、はまり込みもっと真実を知りたいと思うようになりました。

とにかく話が残酷過ぎて、電車なのに泣いてしまいます。なので、全然先に進まず、図らずも終戦間近のこの季節を迎えての読破となりました。
おそらく、主人公宮部さんが亡くなったのはまさに8月前半の今くらいだと思います。実話かモデルがいるフィクションかは分かりませんが、きっとリアルに近いお話なんだと思いました。

それぞれの立場と信念、時代の流れがあり、体験者しか分からない「そういう時代だった」というしか表現できなかった物があったと思います。もしかしたら、今でも苦しんでいる人もたくさん居るのかもしれません。
でも、日本にはほんとに素晴らしい人達が居たんだと無念でなりませんでした。
そして、命懸けでほんとに戦った人達が、絶望からまたこの日本を作りあげたんだと思うと胸が熱くなりました。
感想としては、感動はしません。ただ、「あぁそうか。そうだったのか…」と思いました。

私の祖父は二人とも他界しており、もう居ません。祖母もそんな話を聞ける状態ではありません。
少しだけでも、当時の話を聞いておけばよかったと思いました。きっと今に生きる者の義務だったのだと思いました。でも、祖父や祖母が戦争の話を一切したがらなかったのも事実です。

それだけ重いことだと言うのはわかります。
アーティストを目指し、いろいろつらいこともあります。
でも、今のところ、自分のやりたいことに苦しくてもチャレンジし続けることが許されている環境に、心からありがたいと思います。
なんて自分は恵まれているのだろうと思います。
自分の命すら、自由に選択できない時代がほんの少し前にあったのです。

この話を読んで、もう一つ。日本は素晴らしい達人集団だったのだと分かりました。ただ無謀に世界に無茶な戦いを挑んでいたわけでは無かったという事実も知りました。
もう間もなく、戦争体験者の話を聞ける時代は終わるのでしょう。
真実を知りたい、と想いました。。
この歳にして初めて、ひしひしとその重さを、感じた夏でした。

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