全く関係ない子たちが加わりエスカレートしてきたようでした。



こたまのミスをあげつらい、物を隠す、ボールをぶつける、組練習の仲間に入れない…



その一方でAちゃんは変わらずにこたまと登下校して、私に「こたまちゃんに私と同じ塾に入って欲しいな」と言ってきたりしていた。



一体なんなの!?イジメがばれたくないから!?半年間も私は気が付かなかったんだ…



夜、私が帰宅するとマンションの下でこたまが1人で、練習してる事があった。



「どんだけバレー好きなんだか…」って私が言うと、こたまはニコニコ笑った…


あの時だって本当は翌日の部活でミスしないように頑張ってたのかもしれない…


母親なのに…気付いてあげられなかった…半年間も1人で戦ってたんだ…



私は情けない気持ちや納得できない苛立ちや怒りや憎しみが沸々と込み上げてきました。



「酷い…」思わず言ってしまった。



こたまは慌てたように私の手を握り言いました。



「そんな事言わないで…」


えっ?



「Aちゃんの本音を受け止めてあげられるのは私しかいないんだよ…だからどんな事されても受け止めてあげたいって思ったんだ。…でもだんだん辛くなっちゃって…どうしよう…私、Aちゃんを嫌いになっちゃう…嫌いになりたくないのに。どうしたらいい…」こたまはポロポロと涙をこぼした。


こたまが泣いてるのはイジメが辛かったからじゃない。こたまの涙は受け止めきれない自分の弱さを責めてる涙だった。



続きますm(__)m