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日本におけるJWの歴史を考察するサイト

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これまで、「子供たち」の本を第二章まで日本語に全訳してきました。第一章の内容はストーリも良く、なかなか興味深い流れで読むことが出来ましたが、第二章以降はがらりと変わり、JWの教理とそれを裏付ける聖句の引用・参照が長く続くことが分かりました。


このペースで全訳を進めていくと、おそらく1年以上かかり、内容的にも読んで面白いものではない部分も多くなりそうです。かなりインパクトのある部分もあり、そこは是非丁寧に訳していきたいのですが、全部に同じ時間と労力をつぎ込む必要はないと感じました。それで、第3章からは抄訳ということにして、要点をまとめながら、解説・感想を入れながら訳していくスタイルでやって行きたいと思います。

 

 

 

第3章の主題は 「被造物」です。この章には紹介部分の後に3つの副見出し、「悪の始まり」、「受け継いだ死」、「死者がいる場所」が続きます。では、まず、最初の紹介の部分から見て行くことに致しましょう。

最初は、このジョンの言葉から始まります。「もし、僕たちが熱心、かつ忠実に聖書の勉強をするならば、正しい道を追い求めており、それゆえ賢い道と言えます。僕たちはどのように勉強するかを学んでいます。また、良い事柄についての知識を得ることも、とても好きです。僕たちは、聖書という完璧な導きを持っており、その著者に対して強い信仰を持っています。そして、主によって慈しみ深くも与えられた、聖書を勉強するための助けもあります。ユニス、僕は、君が真の信仰を持つ女性であることがうれしいです。また、渡したが子供の時に両親が僕に植え付けてくれた信仰をまだ保っていることに対して、主に感謝します。神の恩寵により、僕たちはこの信仰を知ったり保ち、それから離れることはありません」。

--- ジョンの言葉に出てくる「聖書を勉強するための助け」とは、もちろんラザフォードの著書を含むJWの出版物のことです。ここから、聖書についての説明が続きます。


神の霊感を受けている聖書には、人間が「くすしく作られている」と書かれています。それは、優れた力によって完全な人間が造られたことを意味しています。「もし、教授としてふるまっている二本足の生き物や進化を教えいている教師たちが正しいとするならば、 人間は非常に小さく、取るに足らないものから進化したことになります。その理論は、全能の神の言葉に明確に矛盾しています。神がそういう者たちの「知恵」を「愚かさ」とすると言うのも不思議ではありません。私たちが持っている情報からすると、神の預言者は真実を述べました。僕たちは、人間は「畏怖の念を抱くほど素晴らしく作られている」ということをよく知っています。学校で学んだ生理学と僕たちが日々観察することで、この事実を僕たちは確信出来ます。人間が創造物であるならば、それゆえに創造者がいなければなりません」。

--- そして、話は最初の人間の創造へと移っていきます。


神は聖霊によって、ご自分に似た様に人間を作りました。そして、人は魂そのものであると説明しています。ここでは、アダムという名前は出て来ていません。神は人に、エデンの園を管理する仕事をお与えになりました。善悪の知識の木の果実だけは食べてはなりませんでしたが、人は不従順になり、その木の実を食べてしまいました。  それは、食べてはいけないと言った神の戒めを破る行為であり、人は罪を犯し、死の判決を正当に受けました。

---- 本文では、"The offense of ”eating an apple"と書いてあり(リンゴを食べるという違反)、はっきりと木の実がリンゴだったと述べています。ちなみに、木の実が本当にりんごだったのか気になったので、「ものみの塔ライブラリー」で調べて見ました。塔71年2月1日によると、「では,ふたりが犯したのはどんな罪でしたか。聖書が明確に述べるとおり,それは,神がふたりに食べることを禁じた,ある実際の果実を食べるという簡単な行為でした。(聖書は,それが“リンゴ”だったとは述べていません。)」と書いてありました。まあ、ラザフォードは、慣用語的に、実際の果実に関わりなくリンゴと言っていたのかもしれませんが。

--- ここで、魂に関しての説明が入ります。


宗教指導者たちが魂の不滅を教える一方で、聖書の「罪を犯している魂が死ぬのである」(エゼキエル18:4)という言葉を引用し、魂は不滅ではないと述べます。魂と人の違いは何ですか?、と問いかけます。そして「違いはありません」と続けて答えます。本文では、「肉の体と呼吸、そして動脈と静脈を通って流れる血、すべて合わせて"魂"と呼ばれる生きている生き物を構成します。"命...は血の中にあります」と説明しています。(レビ記17:11)「息が肺と心臓を動かし、血が体全体に押し出され、生命が維持されます。そして、人の息が出ると、彼の心臓は行動をやめ、その人は死んでしまいます」。


--- そして、ラッセルから始まり、ラザフォードのに引き継がれた、”魂の不滅は偽りである”というこのような糾弾で紹介部分は終わります。

「すべての魂の不滅"の教義は、人々を欺き、全能の神を非難する目的で考案され、教えられました。このようにして嘘は始まりました。悪魔は、その嘘の作者であり他の偽りの教義もそこから出たものです」

 

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紹介部分はこれで終わり、「悪の始まり」という副見出しに続きます。