● 自主稽古会も久しぶり
恒例の空手備忘録、今回は自主稽古会編です。
先週の本所属の稽古会に続いて一ヶ月近く参加出来ていなかった自主稽古会に久しぶりに参加してきました。
少し寝坊してしまった為、慌てて武器を持たずに向かいましたが、到着時には何故か武器の約束組手を行いました(笑)
棒対釵、最初は棒の動きを覚える所からです。
武器を使う分かなり遠間で始めるのですが、相手のやりたいことをいかに封じるか、または誘い込むか、非常に高度な攻防だという事だけ分かりました。
正直まだそこに至るべきではない気もしますが、後にやるのだからと考えれ場経験はしておいて良かったと思います。
次は立ち方です。
今回は立ち方に関してかなり大きな気付きがありました。
正直立ち方に関して最近悩みがあったんですよね。
ナイハンチ立ちに関して基礎として述べられるポイントは足の幅、膝の張り、姿勢、移動の際に目線、というくらいです。
こうやってポイントが少ない事に関しては、逆に細かく規定しまうと一つ一つの選んだ単語と実際に求めるものにある僅かなズレが堆積して本質から遠のいてしまうという事がある事を考えると必要十分位だと思います。
しかし、自分の中で完成していない意識があったため、色々とヒントを探して模索していました。
そこで起きたミスがポイントの意識が背面に偏るという出来事です。
「尾てい骨を少し巻く」とか「太ももの裏を張る」とか「背骨を意識する」とか。
それにかまけていた結果起きたのが「腹側の意識の欠落」です。
姿勢を維持するとなると、背面側の筋肉だけでなく、前面の筋肉も使ってバランスを取らないといけないものなのですが、特に腹(丹田)あたりの意識が非常に弱かったという事に気付いたのです。
姿勢を強制する為の対練に首相撲の様な体勢から胸を張る事でリカバリーするという物があります。
その時に前面の筋肉を意識しながら上げられるかという事をやったのですが、背筋側にばかり意識が行って殆ど前面側の意識が出来ていない事に気付いたのです。
何度もやってようやく腹側を伸ばすイメージで上体を起こすという事が出来ましたが、非常に苦戦しました。
その腹側の感覚は今までほとんど感じた事の無いものでした。
そして、「立ち方に足らなかったのはこれか」という事が分かったのです。
実は前の週の稽古で「ナイハンチ立ちで不自然に腰が後傾している」という指摘を受けつつピンと来ていなかったのですが、理由が分かりました。
背面にばかり意識が行って腹側の意識が抜けていたという事です。
これは大きな発見でした。
姿勢づくりを背中側の感覚だけでどうにかしようとしていましたが、そもそも注意点が足りていなかったという事ですね。
すぐに改善できる事では無いですが良い指標をもらいました。
一人稽古でも腹の意識をしっかりしていきたいと思います。