今回は空手稽古備忘録、少し新しい流れが出来たお話です。
先日、私がよくブログに書いている自主稽古会を主催している先輩とは別の先輩と、基礎鍛錬のみをひたすら行う自主稽古会を行なってきました。
本当は先月から開始の予定だったんですが、微妙に予定が行き違って合わず、ようやく今月開催の運びとなりました。
私が所属している空手は型あり、組手あり、投げあり、捕り手あり、と色々ある中で、週一の稽古会ではなかなか全て網羅する事は叶わないというか、昔ながらの稽古を行うにしても時間の縛りという大きな弊害がついて回る所があります。
特に基礎の鍛錬は、しっかりそこに時間を費やすと応用的な稽古は何一つ出来ない程に時間を圧迫します。
本来なら私のような始めてようやく一年が経過した程度の人間など技も何もなく基礎の鍛錬をひたすら行うで良いのですが、それはそれで他の上級者の稽古が進まなくなってしまう為、稽古会長が取り仕切る公式の稽古会での基礎と応用のバランスは非常に悩ましいものとなっていました。
私がちょこちょこブログで書いている自主稽古会も、そういった時間の制約に縛られずに自由にやろうという名目の集まりですが、如何せん私よりかなり上級者の集まりであり、基礎鍛錬も多いは多いのですが、私が感覚を掴む前に皆さん身体が温まって先の稽古に進んでしまうという印象はあるにはありました…
そういった中で今回の「本当に基礎鍛錬しかしない自主稽古」は正に渡りに船と言えるような提案でした。
さて、長々経緯を語ったあとは稽古の内容と感想に移りましょう。
シンプルに全体の感想を述べるなら
とても有意義だった
の一言に尽きます。
まず自分自身の足りていない部分を理解出来る事と、それを解決するための試行錯誤のチャンスの多さ。
そして、前述の時間の制約で先に習ってしまっていた応用技術がどの様に基礎鍛錬から展開されていったのかが分かる感覚がありました。
そういった体感を通して「昔から伝わる稽古法の偉大さ」が身に染みて理解出来ました。
特に、自主稽古会のテーマともしていましたが「押し合い」の稽古は非常に良いですね。
割と公式の稽古会でも別の自主稽古会でも一周したらそこで終わりな事が多いのですが、この自主稽古会においてはその他の鍛錬も含めてローテーションでグルグル回しました。
これの何が良いってどんどん動きが洗練されていくことが分かるんです。
背中の鍛えや三種の受け等の鍛錬も行って姿勢や感覚が少し良くなり、そしてその後また押し合いに戻る。
ローテーションを重ねる度に気付きがあり、それを短いスパンで試したり改善できるのは非常に良いですね。
今まで押し合いや背中の鍛えでは僧帽筋の辺りが張ってしまう傾向にあったのですが、今回の自主稽古会ではそういった事は一切なく、肩甲骨の後ろ側から身体が繋がる感覚を強く持てました。
今回の自主稽古会を通して「何においてもまずは基礎だ」という事が更に身に染みてわかりました。
この自主稽古の集まりは隔週開催ですが、今後も続けてみっちりやっていきたいと思います。