恒例の空手備忘録です。

 

 実は前回の記事に書いた演奏会の後そのまま稽古会に向かいました。

 

 ちょっと今月から来月にかけて芸術の秋シーズンと言いますか本番ラッシュとそれにかかる練習も佳境に入っているので稽古会と被りがちになってしまうため、少しでも出れる稽古には出ておきたかったのです。

 

 幸いな事にコロナ禍の時勢もあって打ち上げもありませんでしたし、少しの遅れで到着することが出来ました。

 

 今回の稽古会はどうやら昇段審査の方々向けという事で、型をみっちりとやっていました。

 

 私が到着したタイミングではちょうどセイサンを行っていました。

 

 実を言うと直前までやっていた演奏会では、肩が上がらないように空手の身体使いを意識して楽器を弾いていたこともあってか、中々良い突きが出ていた気がします。

 

 今回新たに頭に入ってきたポイントは掬い受けの部分ですね。

 

 一応ルールとしては身体の側面ギリギリを通し、相手の攻撃に対して力で対抗せずに後ろに流すという概念です。

 

 この概念自体は頭には入っていたもののの最近別の中国武術の動画で、槍の突きを剣で受け流すという事をやっているのを見て、ちょうどセイサンで習っていた概念と一致したのでより理解が深まった感はありますね。

 

 その後はピンアンの型です。

 

 やはりピンアンはまだ、細部があやふやな事があって所々間違えていたので精進が必要です。

 

 ピンアンの型で興味深かったのは型の解釈です。

 

 次で昇段する先輩と稽古会長で微妙に解釈が違うような違わないような話になったんですね。

 

 因みに次で昇段する先輩とは言いますが、仕事でブランクが挟まっているため遅れただけで実力や歴としては充分黒帯級ではあったりします。

 

 問題のポイントはピンアン三段の最後の振り突きの部分で、先輩は遠心力で振るイメージのため連続でやるイメージだった所を、稽古会長の指導だと流れが一瞬止まって見えるという事で実際にどちらが正しいんだろうという話になったのです。

 

 この辺り中々議論の難しさを感じましたね。

 

 なんとなーく話の流れとしては、先輩がやっていた遠心力のやり方と、稽古会長の反動はつけないやり方のように解釈が二極化しているようになっていましたが、旗から聞いていると落とし所はあるようにも感じました。

 

 特に、先輩は遠心力を使いつつも、足元はピンアン初段に出てくる蹴りと方向転換のイメージらしく、それならば稽古会長のイメージともそう遠くないのでないかという感じもありました。

 

 とは言え自分自身でもそれがうまく言語化出来なかったので解決には至りませんでしたが…

 

 でもこうやって色々考える事が大事だとも思います。

 

 精進します。