今回は子供の可能性について実感できる出来事がありましたので、皆様に共有させていただきたいと思います。
きっかけはSNSです。
直接お会いした事はありませんが空手関連で繋がりがある方がおりまして、その方は空手の指導も行なっています。
たまに稽古日誌の様なものもSNSにアップしていて(勿論プライバシーに配慮されたものです)、その方も教わっている方々も楽しそうにしている写真があがっているで微笑ましく見ていたのですが、ある時「これは!」という画像を見つけました。
それは体験に来た5歳のお子さんがナイハンチの型をしている画像なのですが、
感動的な程素晴らしい姿勢だったのです。
その方は流派自体は私が所属している所とは違うのですが、その画像に映っているお子さんは
・肩が自然に落ちている
・足の上に足首と脛が真っ直ぐ乗っている
・突きを打った後の姿勢でも両膝の張りが崩れていない
等、私が所属している空手で要点とされている部分もしっかり出来ていて、何よりその姿勢作りに無駄な力みを一切感じなかったのです。
正直私が行うナイハンチどころか先輩方と比べてもかなり上位にあるような姿勢でした。
いや、ナイハンチってちゃんとやろうとすればするほど奥深さが出てくるんですよね。
上記に挙げたポイント等も、感覚として出来ているつもりになっても最初のうちは上手く行かないですし、大人になって変に筋肉がある分そこに頼りがちで、力んでしまいがちなのです。
このあたり、空手に限らず他のスポーツ系の研究でも「子供の方が自然に理想的な身体の動かし方をする」という様な話は出ているようで、そういった点ではその仮説を立証する写真になるなという風にも感じました。
そして、最初は画像のお子さんの立ち方の綺麗さに目が行っていましたが、後から「これは指導も良かったんだろうな」という風にも思いました。
これは個人的な私の認識なので正しいか微妙ですが、ナイハンチの難点は子供ウケが悪そうという印象があります。
何故かと言うとナイハンチは横に移動して横にしか突きを打たないからです。
空手についての理解が深まるとナイハンチの重要性が分かるのですが、如何せん子供の時分というのは分かり易い動きを求めがちな気がするのです。
気がするのですというと適当な感じがしますが、実際私はそうだったんですよね。
今所属する空手では最初にナイハンチを習いますが、私が子供の時通っていた道場では最初は前後と転回して左右、つまり移動は前後のみで方向転換で演武線の向きを変えるタイプの型を習いました。
そして、私はそういった前後移動の型は結構好きでしたが、鉄騎(ナイハンチ)には物凄く苦手意識を持っていたのです。
その過去の経験を元にしたナイハンチ子供ウケ悪い説というフィルターが根拠になってしまいますが、少なからずその体験入門のお子さんは所属を決めたらしいですし、稽古が子供にも受け入れやすく、かつ写真にあったように自然と要訣が揃っていた事からも良い指導だったという事は間違いなさそうかなと思います。
私と直接関りがあるかと言えばそうではないですが、広い意味で空手を楽しみながら精進するものとして良い刺激をもらう事が出来ました。
私も頑張ります。