恒例の空手備忘録です。
ここ最近コロナの影響もあってか参加者が少ない稽古会ですが、その分中々突っ込んだ内容も出来るということで、今回の稽古は前回の稽古で教わった、「遠間から入る」技の復習から始まりました。
前回の記事の後の個人練習では、まあ一人ではそれしかできないということもありますが、身体の使い方に重きををおいていました。
間合いの意識を気を付けます。
中々今の所難しいのが、触れる事なく相手と意識を揃えるという部分です。
この意識を揃えるというのは、何も相手の考えを読むとかそういう話ではなく、一瞬「ここでぶつかる」というような事だけ一致させれば良いのですが、それもどこでぶつかるかの距離感を認識する必要があります。
稽古会長はそれが見えているので「ここ」と手を出されるとあまり距離感がつかめてない自分でも身体が反応してしまうのですが、自分から仕掛けるとどうもうまくいきません。
相手の構え方でも戦略を変えないといけないですし、ためらって半端に何度も手を出すと相手も反応しなくなってしまうため、難易度が高いです。
遠間から入り、ここと決めたら一瞬で入り、だめなら離脱するというのが今回習った技の運用方法です。
その後、前週別の稽古会に現れた師範の指導内容を参加した人に聞きながら、復習を行いました。
その中で特に「これは何か掴めたかも」と感じたのが突きの意識です。
ナイハンチしかり、セイサンしかり、突きがどうにも軌道が安定しないのが悩みだったのですが、その時の内容で一つ気付きを得られました。
それは、回転軸の考え方です。
突きを打つ時に背骨を軸と捉えて回すのではなく、例えば前手を軸と考えてそこを中心に回すという考え方があります。
一応知識としては師範が書いた書籍にもありましたし、個人練でもやっていたつもりではあったのですが、出来ていないことがわかったといいますか、前回と今回の稽古で行なった遠間からの突きの動きと重ねてようやく感覚が掴めました。
まだまだ完璧とは言えませんが、指標は得られたと思います。
そして最後の方では立ち方の基礎を再び行いました。
比較的セイサンの立ち方と移動は感覚が掴めた気がしますが、やはりどうしてもナイハンチの立ちと移動がまだまだ研究の余地ありだなと感じました。
両膝を張って、片方の張りを開放して重心を寄せる。
言葉ではわかりますがまだ感覚が掴めませんね。
ただ、とりあえず一つ大事な考えとして、自主稽古会で行うナイハンチ立ちの移動の稽古はともすれば目的がすり替わりかねないので、何が大切かはぶれないように、まずは膝の張りと移動時の重心を意識しようと思います。