今回は空手備忘録、ZOOM稽古会編です。
コロナ禍において、集まっての稽古は制限されつつある状態ですが、ZOOMを使って、指導を受けられるというのは、かなり文明の恩恵を受けているなと感じている今日このごろです。
流石に対練は出来ませんが、一人稽古の質の向上としてのZOOM稽古会は非常に意義があることだと思います。
最初の一時間は武器稽古で釵の型
詳細は流石に話せないのでコツの話をすると、肘の使い方と武器の重心の使い方がポイントと言うところですね。
あとは基本動作は足の踏み変えだけでやることが多いですが、移動稽古も重要だという内容でした。
あとは、武器の回転運動に際して、回転の中心と力点が近いと早いが軽く、遠いと重いが遅いとなるので、中心は一つではなく二つ作るという話もあるそうです。
この辺りは概念的な要素も多いので稽古を重ねて理解する他ないですね。
そして一般稽古では型の確認、ナイハンチ二段とピンアン初段を行いました。
ナイハンチ二段に関してはある程度モーションは覚えていましたが、冒頭の横移動を伴う動作の目付に関してある程度アタリは着けていたものの、確信を持てずに居たので、謎が解決したのは良かったです。
ピンアン初段については、今回は猫足立ちの軸足に関して注意を払いました。
今までの稽古では、前足だけの移動になってしまっていたため、足が開いている感じでしたが、今回は軸足も少し移動させてきちんと向く方向を意識しました。
また、自分が所属している稽古会でも一度コンセプトの解説はありましたが、違う方から解説を聞くと、また微妙な着眼点の差を見つけることが出来て、理解の幅が広がります。
今回の稽古で一番刺さったのは脇の締めと拳のひねりの関係ですね。
ナイハンチの突きを打つ際の引手は手のひらの方が上を向くという状態ですが、ここで小指側からさらに捻り上げる感覚で絞ると自然と脇が締まっていくのです。
その上でひねりを開放してから逆方向にひねって行くことで自然と突きが飛んでいくというのが非常に印象的でした。
また、ナイハンチ突きの引き手から突きだけでなく反対の手の下段受けからの引手の動作も小指側へのひねりを意識することで、連動性が増すというのはなるほどなと思いました。
あとは脇の締めを意識することでナイハンチの移動の際も自然に重心が寄るというのもかなり興味深い身体感覚だなと感じました。
ちょうどナイハンチ移動の際の重心の移動と脇の締めに関して、少し悩みがあったので今後参考にしていきたいと思います。