恒例の空手備忘録、今回は自主稽古会編です。
私が到着したタイミングでは、先輩が自分の釵の振りのフォーム確認の為にスマホで映像を撮っていました。
その流れで私も自分の釵の振りを録画してもらいました。
今回の自主稽古では結構動画を撮って確認という事を多めに行いましたが、こう考えると、今の時代はそういった映像の記録が簡単に残せるというのはとても恵まれているなと感じます。
ハンマー投げで有名な室伏広治選手は現役時代に、同じくハンマー投げの選手だった父、室伏重信氏にビデオで録画してもらいながらのフォームの確認をしたそうですが、当時としては録画も一般的ではなく、機材も大掛かりなものだったそうです。
録画によるフォーム確認のメリットとしては、通常の意識のまま動いてそれの確認が出来るというところですね。
例えば移動稽古の時に足の位置などを自分の目で確認しようとすると、それだけで姿勢がよれてしまうんですね。
これは鏡なんかで確認する時もそうで、特に目付け(動く方向等に視線を向ける事)が重視されている空手で言えば、フォームの確認のために鏡に視線を向けることが既に姿勢の変化を誘発してしまっているのです。
そういった意味で映像を残すということは、動いている時にはそのモーションに集中し、そのときの意識と実際の感覚とのすり合わせが出来るので非常に効果的なんですね。
釵の振りの後は棒の対練でした。
今回は足で行う重心移動に着目して行いました。
前回の自主稽古会では上半身の動きがメインになっていましたが、実際足に着目するからと言って上半身は良いのかと言われるとそうではなく、連動して動かさないと行けないので難易度が非常に高かったです。
その後はナイハンチとセイサンの立ちと移動を行いました。
ナイハンチの膝を張りっぱなしにして進行方向の逆の足だけ力を抜く、というのが苦手でしたが少しづつ出来るようになりつつあることも実感できました。
そして、今後の課題としては姿勢の維持と脱力ですね。
約束組み手などで差し込まれるとどうしても上体を反らせて避けようとしてしまうんですね。これは特に防具組手になってくると、姿勢が崩れた上体で面に打撃を食らってしまうと首を持ってかれてしまうのでかなり危険なんです。
技をかけようにも全身が一致しないのでかかりが悪くなりますし、非常に良くないです。
差し込まれても崩れない姿勢づくりを目指します。
脱力に関しては、稽古の合間の遊びみたいなもので相手の伸ばした腕に対して腕を打ち下ろすという物があるのですが、どうしてもそれが上手く行かなかったです。
思えば空手のように打ちあいはしませんが、コントラバスに関しても脱力して腕の重さだけを楽器にかけるというのが大事なのですが、その感覚を養うために誰かに腕を持ってもらって話された時に腕が自由落下するようにするという対練のような物があるのですが、それも苦手だったなあとしみじみ思い出しました。
これはこれで、コントラバスの奏法からアプローチしても空手からアプローチしても良さそうな感じなので、色々と試行錯誤して技術を身に着けたいなと思いました。