恒例の空手備忘録です。
ただ、今回は普段と違いまして、先輩とマンツーマンで自主稽古を行う会となりました。
緊急事態宣言で普段の稽古会場が使えなくなってしまったんですよね。
そういったわけで、集まって行う会は無くなったので有志で公園にて青空稽古会となりました。
最初は武器の振りの確認で、釵から始めました。
日頃意識している他で抜け落ちていた要素として、振った腕の肘を伸ばすと言うことがおろそかになっていた感はありました。
日頃部屋で振ることが多いので縮こまっていたという事もあるでしょう。
後は釵の持ち方を変える時のコツを教わりました。
打った後に持ち替えて受ける際には親指のロックを外し、後は上げ受けの動作を自然に行うだけで上がるようにする。
打ちを行うときも親指のロックを外して、釵が回転するのに合わせて人差し指から小指にかけて握り込んだ後に最後に親指を締める。
教わりはしたものの、まだ身体に染み付いていないので数をこなす稽古が必要だなと感じました。
その後対面で、相手が構えた釵に実際に当てる稽古を行いましたが、先輩の釵は受け止めきれないような威力が出るのに、私は全く上手く打てず困りました。
特に右手の方が余計な力みが生じてしまい、上手く行かなかったですね。
実際は力はほぼ必要ない感覚で行うべきなのでまだまだ精進が必要です。
その後は棒の振り、前に振ろうという意識が強くなってしまうのか、引手が前に出てしまうのが問題でした。
今後は意識的に引き手を腰まで持っていく必要がありそうです。
そして、今回の稽古で一番打ちのめされたのは立ち方でしたね。
基本のナイハンチ立ちが上手く行かない…
1人稽古では中々気付けないでいましたが、どうも前傾気味になってしまうようです。
一言でナイハンチ立ちというのは簡単ですが、どうにも様々要訣があるようで、しかも悟りのごとく強く追い求めるほど逃げていくものでもあります。
頭では脛骨直下の距骨に乗ると分かっていても身体が上手く動いてくれません。
日頃の個人稽古でも、「これは上手く行ったのでは?」と思える場面はあるのですが、再現性がなかなか取れず、今回の稽古でもピンとくる瞬間が無かったのが悔しいです。
セイサン立ちに関しても、中々上手く行かないというか、色々直されましたが、しっかり立つと中々苦しい体勢だなということが分かりました。
そしてその後は約束やマススパー。
ここで大事なのが相手との中心を取るということ。
相手と自分の間合いの中心を先に取ることが寛容なのですが、中々、先走ってしまったり、身体が崩れてしまったりするのが問題だということが分かりました。
何度か上手く行った時は、本当に力感がなく決まるのですが、ミスると途端に力で解決しようとしてしまいます。
先輩や稽古会長には見えている物がまだ見えていない事が自覚できました。
いや、やはり基礎ですね。
今回の稽古で、空手が「立ち方に始まり立ち方に終わる」と言うことがよく分かりました。
また精進して行きます。