恒例の空手備忘録、今回は出稽古編です。  

  

 先日はオーケストラの練習の兼ね合いで、普段とは別の稽古会に参加してきました。  

  

 その稽古の後のコマでオーケストラの練習という事で、コントラバスを転がしながら、更に六尺棒を携え、リュックには空手着と釵と楽譜という、なかなかに異様な出で立ちでの移動となりました(笑)  

  

 事前に連絡は入れていたので驚かれはしませんでしたが、稽古の参加者の方には面白がってもらえたので良かったで。  

  

 さて、肝心の稽古です。  

  

 まず最初に感じたいつも通っている稽古会との印象の違いは、こちらの稽古会の方がよりフィジカルに来るなという所でした。  

  

 最初はナイハンチの立ち方から、稽古会の会場が縦に長い形になっているので、普段より長い距離を動き続ける形になりました。  

  

 その時の注意点としてはナイハンチの移動で、進行方向と反対側の足を進行方向側の足の先に交差しながら出す動作の時に、少しだけ足が前に出てしまう事を指摘されました。  

  

 特に急いだりしてしまうとその辺りが疎かになりがちなので注意したいですね。  

  

その後はナイハンチの型です。  

  

普通のテンポで行なった後に、一挙動ごとにその形でしばらく停止してから次の動作に移行するというタイプの物を行いました。  

  

 これがかなり膝とかに来ますが、とても良い稽古だなと感じました。  

  

 次はセイサンの立ち方を中心に、普通の突きや三連突き、負荷をかけての移動の稽古でした。  

  

 ここでの発見として、セイサンで移動のみをする時、普段は帯に手を添えて行うのですが、一定進んだ後の転回動作は手が前に出ていた方が圧倒的に回りやすい事に気付きました。  

  

  私の所属している空手で重要視されている「重心」の意識について、きちんと認識出来たのが収穫でした。 

 

 その後はセイサンの型、開始の時の動作と型の途中で出てくる動作での、呼吸の意識の違いなどについて学びました。 

 

 その後に押し合いの稽古、意外と稽古会毎に細かなコツに違いがある事を感じました。 

 

 とはいえ、大きな違いかと言えばそうでもなく、同じことを普段行く稽古会でも言われてる筈なのに入ってきやすい部分が場所によって違うなという実感があり、なかなか興味深かったです。 

 

 その後は三種の受け。 

 

 これもまた、稽古会毎の差が出るというか、私は普段行っている方で重視される足さばきに注意が逸れ過ぎて、受け同士がぶつかる瞬間の当て方が強いと指摘されました。 

 

 しかし、この辺りは普段行っている方でも実は共通しているようで、振り返ると三種の受けからの入り身の稽古の時に、確かに強めにあたると上手く行かないなと思う場面はあり、これも私の個人的な見落としだった様だなという事を知る事が出来ました。 

 

 余談ですが、押し合いや三種の受けの稽古をやっている時に、久しぶりに会った方から「体つきががっしりしましたね」という言葉をかけていただきとても嬉しかったです。 

 

 自分の変化ってなかなか気づけないですもんね。 

 

 一通り一般稽古が終わった後は弟子稽古で武器の振りを行いました。 

 

 棒の振りは特に切りに違和感を感じていましたが、外から見ると悪くないとの事で、少し安心する事が出来ました。 

 

 釵の振りに関しても、細かな注意点を受けましたが、ある程度頭では理解していたポイントだったので丁寧に数をこなすしかないなという所ですね。 

 

 今回参加した稽古会は、他の武術や格闘技のこぼれ話も多く、沖縄の人体質的な強さの話等があったり、何より興味深かったのが、沖縄で一般的な握り込み方は人差し指側に意識が強めで、本土側は小指側で握り込む意識が強いため、その差から型の動きが同じ意味でも少し違ったモーションになるというような事も知る事が出来てとても有意義でした。 

 

 また、そのうち稽古会巡りをしていきたいですね。