恒例の空手備忘録です。
今回は、4月の人事異動で秋田に転勤になってしまう稽古仲間がおり、私が所属する稽古会の稽古会長から武器術の稽古をつけてもらってから、旅立ちたいという要望があり、再び普段とは違う練習会場を取って武器稽古を行いました。
しかし、今回はちょっと練習会場の広さに対して、人が多く集まりすぎてしまい、特に棒の稽古が厳しい状態になってしまいました。
まぁそれだけ稽古会長の指導というものが人気だという事でもあるのでしょう。
そこに関しては勝手に誇らしい気分になっています(笑)
と、いうわけで、武器稽古に関しては、私はあまり武器を振り回す事が出来ず、不完全燃焼の感がありましたが、少ないなりに学んだポイントとしては、「棒を振る時に前手に頼らない」「棒を持つ手をコントロールする感覚ではなく、棒を通して接触点を意識してそこをコントロールする」というようなポイントが心に残りました。
釵に関しては、これは棒に関しても言える事ですが、「武器の重心の意識」と「武器の振りでどのような感覚が生まれるか」という事に注意を払うということを学びました。
その後、普段の稽古会場に向かい、一般稽古が始まりました。
最初は強い押し合いから。
相手が良い位置で耐えてくれない状態から、力の釣り合いを何処かで作り、それをずらしていくという事を学び、受け手がしっかり耐えてくれない状態での押しを行いました。
これがなかなか難しく、自分の力もあちこちへ分散してしまうため、一度揃える場所を作る感覚が非常に難しかったです。
その後は柔らかい押し合い。
ここでは、自分側で相手の押しを受ける時に、身体が避けようとしすぎてちゃんと受けられていないことが分かりました。
そして、柔らかい押し合いの説明の流れで、突きと捕り手の関係性の話になりました。
稽古会長曰く、師範に習った所によると、突きと捕り手は表と裏の様なセットの関係にあるとのことでした。
理屈としては、強い突きが打てると言うことは骨格が揃っているという事で、骨格が揃っている状態は捕り手の技がかかりやすい状態であるというだそうです。
これはなかなかに衝撃的でしたが、確かにしっくり来る面もありました。
正直な所、私は空手の突きの威力に憧れて今の所に入った節があるのですが、それが捕り手とも繋がるのであれば、両輪で技量を上げようというモチベーションも上がります。
最後は残り時間で棒を使ったお試合稽古でした。
これは、手での押し合いと違い、理想の形はすぐ作れるので、重心移動の意識だけで出来ます。
私も初めてやってみましたが、上手くめくられてしまい、耐える事が出来ませんでした。
この時、上半身と下半身の連動が全く上手く行っていないことに気付けたので、今後改善していきたいという思いが立ちました。
来週は稽古日の午前中に自主練習会に乗り込むのでハードですが、がんばります!